[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 23日から24日にかけてセリエA女子の第24節が行われた。今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。

 開幕から無敗の23連勝で首位に立つ関所属のコネリアーノは、前節を終えて10位のクーネオと対戦した。関がベンチスタートとなった第1セットは、コネリアーノが一歩前に出たものの拮抗した入りとなる。試合が動き出したのは中盤。コネリアーノがブロックポイントでリードを広げる。3連続得点で食い下がる相手に20ー20の同点に追いつかれたコネリアーノだったが、すかさず連続ポイントで引き離しセットを先取する。

 続く第2セットは序盤に連続のブロックポイントで先行したコネリアーノがその後もリードを保つ。中盤から終盤にかけて徐々に点差を広げたコネリアーノは25ー15と大差でセットを連取する。第3セットも8ー1と大きくリードする入りとなったコネリアーノ。その差はどんどんと広がっていき、17ー5と10点以上の差に。5連続得点をあげる場面もあったクーネオだったが、大きく広がった差は縮まらず。勢いそのまま第3セットを取ったコネリアーノがストレート勝利を収めた。レギュラーラウンドが残り2戦となる中、コネリアーノは連勝記録を24に伸ばした。なお、関の出場はなしに終わった。

 ここまで17勝6敗で4位のノヴァーラは、7位のベルガモと対戦。石川は第21節以来のスタメン選出となった。第1セットはノヴァーラが8ー1と大きくリードする入りとなる。石川もボールを懸命に繋ぐ姿や、サービスエースを決めてみせた。以降も得点を重ね、中盤まで点差を保ったノヴァーラだったが、相手の8連続ポイントで21ー19まで迫られると流れを取り戻せず。デュースの末、大逆転でセットを落とす。

 続く第2、3セットはブロックポイントを量産し、序盤に得たリードを逃さなかったノヴァーラが終始主導権を握り、セットを連取する。第4セットはノヴァーラが先行する入りとなったものの、11ー11で同点になると以降は拮抗した展開となる。膠着状態が続く中、20点目以降に連続ポイントを奪った相手がセットを取り返し、試合の行方は最終第5セットへ。

 運命の第5セットは相手に3連続ポイントで先行される入りとなったが、ノヴァーラが4ー4で追いつくとその後は互いに譲らず競った展開に。終盤まで互いに譲らず一進一退の攻防が続くと、試合はデュースにもつれ込む。しかし最後はサーブで崩したところからスパイクを決め切ったノヴァーラが第5セットを取り、フルセットの激闘を制した。石川はチーム4位の11得点を獲得。試合の序盤はキレのあるスパイクや、相手を崩すサーブを見せた石川だったが、後半に入ると相手のブロックに苦しんだ。勝利したノヴァーラは4位をキープしている。

 前節を終え18勝5勝で3位のミラノは、8位のヴァッレフォリアと対戦した。福留がベンチスタートとなった第1セットは拮抗した入りとなる。中盤に女子イタリア代表のオポジット、パオラ・エゴヌのスパイクで16ー13と前に出たミラノはその後もリードを保ち、セットを先取する。第2セットは序盤こそミラノが9ー5と先行したが相手のブロックポイントで同点に追いつかれると、中盤は一進一退の攻防に。終盤にかけてリードを奪い返したミラノだったが、22ー22で再び追いついた相手にセットを取り返される。

 第3セットは25ー14でミラノが、第4セットは25ー12でヴァッレフォリアが奪取。それぞれ、序盤からブレイクを重ね、主導権を握ったチームが大差でセットを制す結果となり、この戦いも第5セットにもつれる激闘に。最終第5セットは相手が一歩前に出たものの、1点を取り合う展開が序盤から中盤にかけて続く。持ち前の攻撃力で10点以降に3連続ポイントでリードを奪ったミラノは女子イタリア代表のアウトサイドヒッター、ミリアム・シッラのスパイクでセットを取り、フルセット勝利を収めた。勝利したミラノは3位をキープしている。なお、福留の出場はなしに終わった。

 残り2戦となったレギュラーラウンド。次戦の第25節では26日(水)4:30からコネリアーノはフィレンツェと、27日(木)4:30からからミラノはスカンディッチと、ノヴァ―ラはヴァッレフォリアと対戦する。

■試合結果

・関菜々巳(コネリアーノ)
vsクーネオ(〇3ー0)
出場なし

・石川真佑(ノヴァーラ)
vsベルガモ(○3—2)
スタメン出場で11得点

・福留慧美(ミラノ)
vsヴァッレフォリア(〇3ー2)
出場なし