[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 セリエA女子の第23節が17日に行われ、関菜々巳が所属するコネリアーノと石川真佑が所属するノヴァーラが対戦した。前回2024年12月2日の対戦では関の出場がなくコートを挟んでの日本人対決が実現せず、試合はコネリアーノがストレートでノヴァーラを下していたが、今試合ではセットカウント3—2(25—19、19—25、25—23、19ー25、10ー15)とフルセットの末にコネリアーノが勝利した。

 第1セット、関はスタメン、石川はベンチからのスタートとなった。関のサーブから始まり、ノヴァーラの守備を崩しブレイクにつなげる。序盤からコネリアーノはブロックポイントを決め、僅かなリードを保って試合が進む。中盤、14ー10とノヴァーラが4点差をつけられた場面で石川がコートに入る。ノヴァーラはサーブで攻め、1点差まで追い上げるも、その直後に5連続ポイントを許し、その勢いのまま25ー19でコネリアーノが先取する。

 第2セットは関も石川もスタートからコートに立つ。序盤は両者取っては取り返す試合展開となる。しかし中盤、サーブで崩しブレイクに成功し、またコネリアーノのスパイクミスも重なり前に出たのはノヴァーラ。長いラリー中の関のトスがネットを越えてアウトになるミスもあり、13ー18と5点差をつけられたところで関は一度ベンチに下がる。1セット目では途中出場したものの、得点がなかった石川。このセットもなかなか決め切ることができず苦しむが、終盤にブロックアウトを取りなんとか得点を決める。中盤のブレイクで得た点差を維持したノヴァーラが2セット目を19ー25で取り返す。

 第3セット、2セット目途中でベンチに下がった関が再びコートに戻る。1、2セット目はアタック決定率に少し苦しんでいた石川だったが、序盤から託されたトスを一度で決め切る姿を見せる。関はサーブレシーブを乱され、動かされることが多い中、懸命にトスを上げる。序盤、コネリアーノの僅かなリードで試合が進んでいたが、サービスエース、ブロックポイントでノヴァーラが10ー11と逆転に成功。そこから両者譲らず一進一退の攻防が続く。20ー19の場面で一度ベンチに下がった関だったが、すぐにコートに戻る。最後は切り返して攻撃を決め切ったコネリアーノが25ー23と接戦を制し、勝利に王手をかける。

 注目の第4セット、関と石川はスタートからコートに立ち、チームは互いに粘りのラリーを見せる。序盤、要所でブレイクを重ねたコネリアーノがリードし、後がないノヴァーラが追いかける展開に。しかし石川のスパイク、その直後にブロックを成功させるとノヴァーラが11ー11と追いつき、流れをつかみ勢いに乗ったノヴァーラが逆転、終盤も2連続でブロックポイントを決めるなどして点差を広げ、19ー25で制し勝負の行方は最終第5セットにもつれた。

 最終第5セット、関はベンチスタートとなった。序盤から石川は強いブロックアウトで得点を決める。しかし直後に石川を含めノヴァーラのスパイクミスが重なりコネリアーノが前に出る。意地を見せたノヴァーラが8ー8と同点に追いつくも、直後にコネリアーノがサービスエースを決め、流れを渡さない。そこからブレイクを成功させたコネリアーノが点差を広げ、最後は3連続ポイントで一気に駆け抜け、15ー10で最終セットを制し勝利を飾った。

 コネリアーノはこの勝利で23連勝としたが、今シーズンのリーグ戦では初めてフルセットの試合となり、ノヴァーラはコネリアーノから勝ち点1をもぎ取ることとなった。関は1セット目から4セット目に出場、石川は1セット目途中から最終セットまでコートに立ち9得点をあげ、前回2024年12月の対戦では実現しなかった日本人対決も実現した。

 セリエA女子のレギュラーラウンドも残すところあと3試合。次戦第24節では、23日(日)2:00より首位のコネリアーノは10位のクーネオと、24日(月)1:00より4位のノヴァーラは7位につけるベルガモと対戦する。

■試合結果

コネリアーノ 3ー2 ノヴァーラ

第1セット 25ー19
第2セット 19ー25
第3セット 25ー23
第4セット 19ー25
第5セット 15ー10