[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 セリエA女子の第25節が日本時間の27日(木)に行われ、石川真佑が所属するノヴァーラは、ここまで10勝14敗のヴァッレフォリアと対戦し、セットカウント3—2(25ー23、20—25、16ー25、25—17、15ー13)でフルセットを制し勝利をあげた。

 第1セット、石川はベンチスタートとなった。序盤にサービスエースやブロックポイントでブレイクを重ね先行したのはノヴァーラ。しかし中盤17ー11と6点リードの場面から攻撃が決まらず、またサービスエースとブロックを決められるなどして7連続失点し17ー18と逆転を許したところで石川がコートイン。ノヴァーラが渾身のブロックポイントで先に20点に乗せると、相手のスパイクミスもありブレイクに成功。そのまま勢いに乗ったノヴァーラが25ー23で先取する。

 1セット目終盤から出場した石川だったが得点にはつながらず、第2セットもベンチからのスタートになる。しかし、序盤に3ー6とリードを許したノヴァーラは、早い段階で石川を再びコートに入れる。つけられた点差を追いかける中で、石川は前に落とすクロスコースのスパイクやブロックアウトを取り得点を重ねるが、ノヴァーラは2連続でブロックに捕まり失点するなどして流れに乗れない。終盤に6連続ポイントで追い上げを見せるも、序盤に開いた点差が大きく、20ー25でノヴァーラはセットを取り返される。

 第3セット、石川はスタートから起用された。2セット目同様、序盤は相手のペースに飲み込まれサーブで攻められると、ノヴァーラは2ー10と大きく離される展開となった。その後もミスで相手にポイントを献上する場面が増え、流れは変わらず16ー25という大差でこのセットも落とした。

 ノヴァーラにとっては後がない第4セットは、序盤の立ち上がりに苦しんだ2、3セット目とは異なり、僅かにリードして試合を進めた。石川はスパイクの打数が少なくなる中、終盤にブロックポイントを決めチームに貢献。このセットは中盤以降、相手にブレイクを許さなかったノヴァーラが25ー17で制し、フルセットにもちこませる。

 勝負が決まる最終第5セットは一進一退の攻防となる。石川はサービスエースを取られるも、託されたトスを確実に決め切る。拮抗した試合展開となる中、サービスエース、ブロックポイントでブレイクしたノヴァーラが10ー8と前に出る。13ー11の場面で石川はベンチに下がったものの、その後も逃げ切ったノヴァーラが15ー13と最終セットを制し、勝利を手にした。

 前回2024年12月8日のヴァッレフォリア戦でもフルセットの接戦を制していたノヴァーラが、今回も勝利を飾った。この勝利でノヴァーラは19勝目をあげたが、順位は4位のまま変動はない。石川は途中出場で全てのセットに出場し、ブロックポイント1点を含む10得点を決めた。

 レギュラーラウンド最終戦の第26節では、3月2日(日)4:30よりスカンディッチと対戦する。スカンディッチは25節を終えた時点で19勝6敗とノヴァーラと並んでいるが、勝ち点の関係で2位につけている。

■試合結果

ノヴァーラ 3ー2 ヴァッレフォリア

第1セット 25ー23
第2セット 20ー25
第3セット 16ー25
第4セット 25ー17
第5セット 15ー13