[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 セリエA女子の第25節が27日(木)に行われ、福留慧美が所属するミラノがスカンディッチと対戦し、セットカウント3—2(25ー22、19ー25、25ー21、21ー25、15ー11)でミラノが勝利した。

 第1セット、福留はベンチからのスタートとなった。序盤からミラノが走る展開となり、6ー1とリードを奪う立ち上がりとなった。追いかけるスカンディッチはミラノの相次ぐミスもあり8ー8で同点に追いつくと、その後も大幅な点差を作らずに試合を進めた。20ー17と先に20点台に乗せたのはミラノだったが、スカンディッチもミドルブロッカー(MB)のリンダ・ヌワカロールのスパイク、同じくMBのアナ・カロリナ・ダシウバのスパイクなどで得点を重ね、すぐに20点台へと乗せる。拮抗した戦いとなったが、最後はスカンディッチのアウトサイドヒッター(OH)、カラ・バジェマのスパイクがミスとなり25ー22でミラノが第1セットを奪った。

 第2セットも序盤は一進一退の攻防となった。10ー7とスカンディッチのリズムになるかと思われたが、その後すぐにミラノはオポジットのパオラ・エゴヌにトスを集め追いつく。セット中盤に福留はスターティングメンバーのリベロと交代でコートに立つと16ー12の場面ではブロックにかかったスパイクをワンハンドで繋ぐ気迫のこもったプレーを見せた。しかし中盤から流れはスカンディッチに傾き、追いつけないまま終盤の戦いへと入った。最後はMBのアナのブロックが決まり第2セットは25ー19でスカンディッチが奪い返した。

 第3セットも福留は引き続きコートに立った。中盤まで互いに譲らない展開が続いたものの、このセットを制するきっかけとなったのは18ー16の場面からのミラノの3連続ポイントだった。スカンディッチの2段トスでのミス、ミラノのMBアンナ・ダネシのブロック、続けてMBヘナ・クルダギッチのネットインサーブで連続ポイントを得たミラノは勢いそのままこのセットを25ー21で取り切り、勝利まであと1セットとした。

 続く第4セットも福留はスタートからコートに立つと、安定した守りを見せチームの攻撃につなげるプレーを見せた。このセットを取り切りたいミラノは10ー7と先に前に出るも、負けられないスカンディッチもすぐに追いつく。中盤3点差をつけ今度はスカンディッチが前に出たが、ミラノは意地を見せ20ー20とし、どちらに転ぶか分からない試合展開となった。それでも終盤、20点に乗せたあともサーブで攻めたスカンディッチが流れを掴みこのセットを25ー21で奪い返し最終セットへと向かった。

 第5セットも福留はスタートから出場した。両チームともに気迫のこもったプレーを見せ、リードを作られまいと攻撃の手を緩めない。10ー10と並んだ両者だったが、OHニカ・ダールデロップのスパイクとブロックでの2連続ポイント、ヘナの2連続ブロックポイントで流れは完全にミラノに。最後はニカのスパイクが決まり15ー11でこのセットを制するとセットカウント3ー2で勝利となった。

 互いに譲らない展開が続いたものの、最後はブロックで相手の攻撃を封じこの試合を制したミラノ。シーズン20勝目をあげ、20勝5敗で3位につけている。

 次戦、レギュラーラウンド最終節となる第26節は3月2日(日)に行われ、4:30よりここまで16勝9敗で5位につけるキエリと対戦する。

■試合結果

ミラノ 3ー2 スカンディッチ

第1セット 25ー22
第2セット 19ー25
第3セット 25ー21
第4セット 21ー25
第5セット 15ー11