[写真]=坂口功将

 28日、大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)のクインシーズ刈谷が、アウトサイドヒッターの鍋谷友理枝(31)が2024ー25シーズンを以て現役引退することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 鍋谷は、東九州龍谷高校卒業後の2012年にデンソーエアリービーズに入団。その翌年には日本代表にも初選出され、2016年にはリオデジャネイロオリンピックにも出場した。2021年にデンソーを退団しPFUブルーキャッツ(現・PFUブルーキャッツ石川かほく)に加入すると、2023年1月に通算230試合出場を達成し、Vリーグ栄誉賞を受賞。さらに同年5月に行われた第71回黒鷲旗大会では優勝に貢献し、黒鷲賞(最高殊勲選手)を受賞した。2023ー24シーズンよりトヨタ車体クインシーズ(現・クインシーズ刈谷)に移籍しプレーを続け、2025年2月28日時点での通算試合出場は338試合、通算得点数は3198得点としていた。

 その鍋谷が、今シーズン限りでの現役引退を決断。クラブ公式サイトを通して「応援してくださった皆様へ」と、コメントを発表している。

「いつもたくさんのご声援をいただきありがとうございます。この度、現役を引退することを決断いたしました。バレーボールを続ける中で、病気や怪我などたくさんの壁にぶつかりましたが、そんな中でも支えていただいたファンの皆さま、スタッフや選手、家族、その他関係者の皆さまのおかげで乗り越え走り続けることができました。また、クインシーズ刈谷、PFUブルーキャッツ石川かほく、デンソーエアリービーズの皆さま、アイガードでプレーをサポートいただきましたSWANSの皆さま、たくさんのご支援ご声援をいただきありがとうございました。大好きなバレーボールを通じてたくさんの方と出会い、素敵な経験やかけがえのない思い出ができ、本当に幸せでした。これからの人生もバレーボールで経験したことを活かし、頑張っていきたいと思います。まだまだ試合が続きますので、会場や画面を通してクインシーズ刈谷へのご声援よろしくお願いいたします。『前へ』」

 なお、3月23日(日)に刈谷市体育館にて開催される第20節GAME2ヴィクトリーナ姫路とのホームゲーム最終戦で、セレモニーを催す予定としている。

 今シーズンの残りの試合、鍋谷のプレーを目に焼き付け、引退後の第二の人生の歩みを応援したい。