3月2日にセリエA女子のレギュラーラウンド最終戦となる第26節が行われた。
今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
石川が所属する3位のノヴァ―ラは、同じく19勝6敗としている2位のスカンディッチと対戦。先発出場した石川は、第1セット序盤からトスを託され得点を重ね、流れを呼び込みそのままノヴァ―ラが先取するが、一進一退の攻防となった第2セットではサーブで崩されセットを落とす。続く第3セットは終盤まで拮抗した展開となったが、相手のミスからセットポイントを握ると、OHタチアナ・トロクが決め切りこのセットを奪取した。4セット目は石川のスパイクでの連続得点、ミドルブロッカーのマヤ・アレクシッチの連続サービスエースでスカンディッチを突き放しこのセットを制し、セットカウント3—1で勝利を飾った。今試合で20勝6敗としたノヴァ―ラだが、19勝7敗のスカンディッチを勝ち点で下回り、4位でレギュラーシーズンを終えた。
関が所属するコネリアーノは第25節終了時点で8勝17敗のペルージャと対戦した。各セットベンチスタートとなった関は、中盤にリリーフサーバーで投入されるとそのままコートに残りプレーをした。1セット目はOHガブリエラ・ギマラエスを中心に攻撃を組み立て、2セット目は終盤粘りを見せたペルージャに同点に追いつかれると再びベンチへと下がった関。しかしチームは、このセットで存在感を見せていたOHシュ・テイのブロックポイントでセットポイントを握り2セット目を取る。3セット目は2枚替えで共にコートに入ったオポジット(OP)のメリット・アディグエにボールを集め、ストレートで勝利した。コネリアーノは今季セリエA開幕以来無敗の26連勝で首位の座を守り抜いた。
25節終了時点で3位につける福留所属のミラノは、16勝9敗で5位につけるキエリと対戦した。第1セット、序盤からOPパオラ・エヌゴとOHミリアム・シラが得点を量産しミラノが先取。続く第2セットもミラノが序盤に6点差をつけリードする展開となったが、じわじわと追い上げるキエリに逆転され、そのままセットを落とす。3セット目もミラノが主導権を握る展開となるが、終盤に入って攻撃面やサーブでのミスもあり同点に追いつかれる。しかしエゴヌが勝負強さを見せ得点を重ねるとセットを奪い返し、その勢いのまま4セット目は序盤からリードを保ったミラノが勝ち切ったが、今試合での福留の出場はなかった。勝利したミラノは前節から順位を1つ上げ、レギュラーラウンドを2位通過とした。
セリエA女子のレギュラーラウンドが終了し、日本人が在籍する3チームが4位以内に入りプレーオフへ進むこととなった。
次戦はプレーオフの準々決勝。首位通過のコネリアーノは3月10日(月)0:00から8位のベルガモと、2位のミラノは同日1:00から7位のヴァッレフォリアと、4位のノヴァーラは9日(日)2:00から5位のキエリと対戦する。なお、準々決勝は全3戦行われ、2戦先取したチームが準決勝へと駒を進める。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsスカンディッチ(○3-1)
先発出場16得点
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsペルージャ(〇3-0)
途中出場
・福留慧美(ミラノ)
vsキエリ(〇3-1)
出場無し