一般社団法人SVリーグ(SVL)は2日、リーグにおける差別・誹謗中傷等への対応について、大河正明チェアマンのコメントを発表した。
1日、SVリーグ男子第17節GAME1で、東京グレートベアーズと大阪ブルテオンが対戦。首位の大阪Bが東京GBを3―1で下した。
この試合の2セット目途中、ネット際で接触したムザイと大阪Bのミゲル・ロペスのプレーをきっかけに両チームの選手たちがコート中央に集まって口論となる事態に。その後ムザイとロペスの2人にレッドカードが提示されていた。
試合後、SVLはこの件について試合関係者への聞き取り調査を行い、ムザイによる相手選手への差別的・侮辱的発言が確認。2日に行われるGAME2への出場停止を決定していた。
また、SVLは後日規律委員会を開催し、GAME2の出場停止以外の制裁について決定することも発表していた。
この事態を受け、SVLは2日に公式サイトで大河チェアマンのコメントを発表。関係者に謝罪するとともに、リーグとして厳しく対応していくとした。
「2025年3月1日(土)東京グレートベアーズvs大阪ブルテオンの試合にて発生した事案について、大阪ブルテオンの選手はもちろんのこと、ファンやパートナーの皆さまをはじめ、多くの関係者にご迷惑ご心配をおかけしたことを統括団体として深くお詫び申し上げます」
「SV.LEAGUEには様々な国や人種の選手、スタッフが在籍しており、その全ての方の多様性、公平性、包摂性は当然に尊重されるべきです。これは世界最高峰を掲げる我々SV.LEAGUEのみならず、グローバルでスポーツ界全体が示している姿勢です。差別的・侮辱的発言はスポーツ選手として相手へのリスペクトに著しく欠け、人権や名誉を傷つける行為であり、いかなる理由があっても正当化されるものではありませんし、このような行為は選手やSV.LEAGUE関係者を傷つけるだけでなく、リーグ・クラブの価値を貶める由々しき事態であり、断固として容認できるものではありません」
「本件を受け、SV.LEAGUEとしてこれまでのクラブに対する啓発活動が十分ではなかったと受けとめており、この点に関しても深く反省し、重ねてお詫び申し上げます」
また、後日開催するとしていた規律委員会については3日以降に実施すると明かし、その場で啓蒙活動も実施すると明らかにした。
「週明けには規律委員会(委員長:國分裕之)が開催され、改めて制裁内容を決定致します。SV.LEAGUEとしても今後、クラブ、スタッフ、選手をはじめSV.LEAGUEに関係する全ての人々に対する啓発活動を実施し、二度とかかる事態が発生しないよう努めます」
「V.LEAGUEはいかなる差別・誹謗中傷も容認せず、SV.LEAGUEに関わる全ての方への差別・誹謗中傷をなくし、人権を守ります。今後もSV.LEAGUEの関係者において差別的・侮辱的発言が認められた場合には厳正に対処してまいります」