今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
レギュラーラウンドを終えてコネリアーノが首位、ミラノが2位、ノヴァーラが4位と、日本人所属3チームはすべてプレーオフに出場。9日(日)と10日(月)に2戦先勝方式の準々決勝の第1戦目が行われ3チームともに勝利を収めていた中、17日(月)にその第2戦目が行われた。
石川が所属するノヴァーラは5位のキエリと対戦。第1戦はストレートで勝利していたが、第2戦はキエリのブロックに苦しみ、1セット目のデュースにもつれた接戦を落とすと、2セット目も続けて落とし後がなくなったノヴァーラ。3セット目はお互いに点を取り合いシーソーゲームでどちらに転ぶか分からない中、20点目以降の終盤で再び逆転に成功したキエリがこのセットを制し、ノヴァーラはストレート負けを喫した。石川は先発フル出場で8得点、守備でもチームに貢献したが、チーム全体としてスパイクミスやブロックに苦しめられる姿が目立った。
関が所属するコネリアーノは8位のベルガモと対戦。第1セット、関はベンチスタートとなったが、第2セットと第3セットではリリーフサーバーとしてコートに入った。序盤からブレイクを重ねたコネリアーノが優位に試合を進め、まず1セット目を25ー13の大差でセットを取る。2セット目も中盤から点差をつけ22ー17の場面で関が入り、相手のレシーブを乱しブレイクに貢献するとそのまま最後までコートに立ってプレーしてセットを連取。3セット目も18ー12とリードしている中でリリーフサーバーで入り途中までコートに立った。終盤にベルガモが追い上げを見せるも、最後はコネリアーノがブロックで仕留め、ストレートで勝利を飾った。
福留が所属するミラノは7位のヴァッレフォリアと対戦。第1戦ではストレートで勝利したミラノだったが、第2戦はフルセットにもつれる激闘となった。1セット目を危なげなく取ったミラノだったがその後2、3セットを連続して落とし、4セット目を奪い返す。最終セットは序盤に5連続ポイントを奪ったミラノがそのリードを維持したまま15点目を取り試合を制した。今試合で福留の出場はなかった。
準々決勝第2戦を終え、コネリアーノとミラノは2連勝を飾り準決勝進出を決めた。ノヴァーラは今試合の敗戦で1勝1敗とし、20日(木)2:00から行われる第3戦目が準決勝進出を決める重要な一戦になる。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsキエリ(●0ー3)
先発フル出場8得点
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsベルガモ(〇3ー0)
途中出場、準決勝進出を決める
・福留慧美(ミラノ)
vsヴァッレフォリア(〇3ー2)
出場なし、準決勝進出を決める