今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
レギュラーシーズンを終えてコネリアーノが首位、ミラノが2位、ノヴァーラが4位と、日本人所属の全3チームがプレーオフに出場。9日(日)~20日(木)にかけて行われたプレーオフ準々決勝では、全3チームが勝利を収め準決勝に進出した。
そして、23日(日)に準決勝の第1戦が行われた。
石川が所属するノヴァーラは、関が所属するコネリアーノと対戦。石川が先発出場を果たしたものの、第1セットは開始からコネリアーノが大量リードし、強さを見せつける。ノヴァ―ラはサイドを中心に攻撃を仕掛けるも相手の高いブロックに苦しみ、巻き返せずに第1セットを落とす。第2セットは出だしから修正し、点を奪い合う展開に持ち込んだノヴァ―ラ。しかしコネリアーノがブロックポイントから流れを掴む。対するノヴァ―ラは中盤から攻撃のミスによる失点が増え、第2セットも落とした。第3セットはコネリアーノが終始主導権を握り、多彩なスパイカー陣を駆使して得点を重ねる。ノヴァ―ラは追い上げることができず13—25でセットを落とし、コネリアーノがストレート勝利した。この試合、石川は4得点に留まり、関の出場はなかった。
福留が所属するミラノはレギュラーシーズン3位のスカンディッチと対戦。福留はベンチスタートとなった。第1セット出だしはミラノの攻撃が決まらず0—4とリードを許したが、徐々にミラノのオポジット、パオラ・エゴヌが調子を上げて流れを掴み逆転。そのまま第1セットを先取する。続く第2、第3セットもエゴヌを中心に得点を重ねる。スカンディッチも食らいつき20点台まで乗せたものの、ミラノが逃げ切りセットカウント3—0で勝利した。今試合で福留の出場はなかった。
準決勝の第1戦を終え、コネリアーノとミラノは1勝目を手にし、決勝進出へ一歩前進した。一方、今試合の敗戦で後がなくなったノヴァーラは30日(日)1:00からホームのパラ・イゴール・ゴルゴンゾーラでコネリアーノとの第2戦を戦う。ミラノは31日(月)3:30からアウェイのパラッツォ・ワニーでスカンディッチとの第2戦を迎える。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsコネリアーノ(●0ー3)
先発出場4得点
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsノヴァ―ラ(〇3ー0)
出場なし
・福留慧美(ミラノ)
vsスカンディッチ(〇3ー0)
出場なし