6日(日)にセリエA女子のプレーオフ準決勝第3戦が行われ、関菜々巳が所属するコネリアーノと石川真佑が所属するノヴァーラが対戦した。
レギュラーシーズンを4位で終えたノヴァーラと、負けなしの首位で勝ち進んできたコネリアーノ。準決勝1戦目ではコネリアーノが勝利したものの、2戦目ではノヴァーラが圧巻のストレート勝利を果たし、コネリアーノの連勝記録を50でストップさせていた。
1勝1敗のイーブンで迎えた重要な第3戦目。石川は先発出場、関はベンチスタートで第1セットが始まった。序盤拮抗した点の取り合いとなるが、先に前に出たのはノヴァーラだった。アウトサイドヒッター(OH)のリナ・アルスマイヤーのスパイク、そしてブロックポイントでリードすると、石川も続けて得点を決める。少し焦りが見えるコネリアーノはミスも重なり失点し4点差をつけられると、そこから守備が安定せず思うような攻撃が決まらない。14ー22と大幅にリードされたところで二枚替えで関がコートに入る。石川のサーブで乱されたボールを懸命にトスで繋げ、またラリー中のスパイクのディグなどで得点に繋げる。しかしコネリアーノはブレイクが取れず、勢いに乗ったノヴァーラが得点を重ねると16ー25の大差でまずセットを先取する。
続く第2セット、序盤から石川が良いコースにスパイクを決め得点を重ね、ノヴァーラがリードする。しかし立て続けにブロックポイントを決めたコネリアーノが同点に追いつくと息を吹き返す。流れを掴んだコネリアーノは、さらなるブロックポイントで逆転に成功。OHガブリエラ・ギマラエスを中心に連続ポイントを獲得し、点差を広げる。終盤は第1セットと逆の展開でサーブで崩されたノヴァーラが攻撃に苦しみ、18ー25でコネリアーノがセットを取り返す。
第3セットは序盤にリードを奪ったコネリアーノが終始試合を優位に進める。勢いづいたコネリアーノの多彩な攻撃を止めることができないノヴァーラは、18ー8とあっという間に点差を広げられる。選手交代で嫌な流れを断ち切ろうとしたノヴァーラだったが21ー11の場面から一度も得点することができず、コネリアーノが一気に駆け抜けると25ー11という大差でセットを連取する。
ノヴァーラにとって後がない第4セット、コネリアーノが序盤からサーブで崩し連続ポイントで流れを掴み、3連続ブロックポイントを決めて5ー0に。石川もブロックに阻まれる。以降もブロックで攻撃を阻まれることが増えたノヴァーラはなかなか流れを掴めない。逆に大量のリードで走るコネリアーノはその手を緩めず、このセットスタートから絶好調のOHシュ・テイを中心に得点を重ねる。最後もラリーのボールをテイがブロックアウトを決め、25ー15でコネリアーノがこのセットを制し、勝利を飾った。
1セット目はノヴァーラの勢いに飲み込まれリードを許すと焦りが見られセットを落としたコネリアーノだったが、2セット目途中から息を吹き返したコネリアーノがそれ以降は強さを見せつけノヴァーラを寄せ付けない試合運びで白星をあげた。石川は先発出場で最後までコートでプレーし8得点をあげ、また関が途中出場で1セット目終盤にコートに立ったことで準決勝2戦目に続き日本人対決も実現した。
今試合に勝利し、対戦成績を2勝1敗としたコネリアーノが決勝進出に王手をかけた。勝負がかかる第4戦は、10日(木)3:30より、後がないノヴァーラのホームで行われる。
■試合結果
コネリアーノ 3ー1 ノヴァーラ
第1セット 16ー25
第2セット 25ー18
第3セット 25ー11
第4セット 25ー15