17日、セリエA女子のプレーオフ決勝第1戦が行われ、関菜々巳が所属するコネリアーノと福留慧美が所属するミラノが対戦した。
3戦先勝方式で行われる決勝戦。コネリアーノは石川真佑が所属するノヴァーラに、ミラノは昨シーズンのプレーオフ準決勝で敗戦したスカンディッチを相手に勝利し、決勝進出を決めていた。
関はベンチスタート、福留は先発出場となった第1セット。ブロックやサービスエースから勢い付いたミラノが先行する入りとなる。福留も序盤から懸命なブロックフォローや、安定したサーブレシーブでチームに貢献する。しかし粘り強い繋ぎや高い攻撃力で、すかさず同点に追いついたコネリアーノは5連続得点で一気に前に出る。流れを変えるべく選手交代を行ったミラノだが、サーブレシーブが安定せず思うように攻撃を組み立てられない。以降も反撃の機会を与えなかったコネリアーノが、25ー17でセットを先取する。
福留はコートで、関はベンチでスタートした第2セット。序盤は一進一退の攻防となる。福留は第1セットに続き丁寧な2段トスや、ボールに食らいつく姿を見せる。その後も互いに譲らず競った展開で試合が進む。20点以降も互いに1点を取り合い、デュースにもつれ込むと最後はオポジット(OP)のパオラ・エゴヌのスパイクでミラノがセットを取り返す。
第3セットの序盤、福留はコネリアーノのOPイザベル・ハークにサービスエースを奪われ、失点。このサービスエースでコネリアーノが前に出るも、ミラノはブロックポイントとサービスエースで9ー9の同点に追いつく。以降の中盤は拮抗した展開となるも、20点以降にブレイクしたコネリアーノがセットを取り切る。
第4セットもコートにはスタートから福留の姿が。ミスの続くミラノに対し、コネリアーノが先行する入りとなる。福留も精彩を欠き始め、ベンチに下がる。流れを掴んだコネリアーノは、中盤に5連続で得点すると11点差までリードを広げる。その後も流れは変わらず、最後はハークのサービスエースでセットを取ったコネリアーノが勝利を飾った。
リーグ6連覇中のコネリアーノ。その実力を遺憾なく発揮し、ホームで行われた決勝の第1戦をセットカウント3ー1の勝利で飾った。なお、関の出場はなしに終わった。一方のミラノは第2セットこそ取り切ったものの、コネリアーノのオフェンスに終始苦しんだ。福留は丁寧な2段トスや懸命な繋ぎでチームに貢献したが、サービスエースを奪われ、途中でベンチに下がるという悔しい結果となった。
次戦、プレーオフ決勝の第2戦は4月19日(土)23:00よりミラノのホームで行われる。
■試合結果
コネリアーノ 3ー1 ミラノ
第1セット 25ー17
第2セット 24ー26
第3セット 25ー21
第4セット 25ー13