19日、セリエA女子のプレーオフ決勝第2戦が行われ、福留慧美が所属するミラノと、関菜々巳が所属するコネリアーノが対戦した。
3戦先勝方式で行われる決勝。第1戦目はセットカウント1-3でコネリアーノが勝利していた中、第2戦はミラノのホームで行われた。
第1セット、福留は先発出場、関はベンチスタートとなった。序盤にブロックポイントを得て勢いに乗ったミラノがリードする。しかし追い上げを見せるコネリアーノのアウトサイドヒッター(OH)シュ・テイの攻撃から同点に追いつかれ、流れが変わり逆転を許したミラノ。福留は2段トスを上げ攻撃につなげるも、得点とはならない。終盤でコネリアーノは関をリリーフサーバーとして投入、そのサーブを福留がセッターに返してセンターからのクイックが決まり22-23まで迫る。しかし、最後はミラノのブロックタッチを狙ったスパイクがアウトとなり1セット目を落とした。
第2セットもスタートからコートに立った福留。ミラノはスパイク、ブロックが気持ちよく決まり7-2と点差を広げる。福留は長いラリーの中で真下に打ち下ろされたスパイクを上げ会場を沸かせる。ミラノがリードしたまま中盤を迎えるが、コネリアーノのOHガブリエラ・ギマラエスが徐々に調子あげて流れを引き寄せ18-18の同点に。ネット際に落とされたボールを懸命に走ってつなぐ福留だが、ミラノは終盤に入り攻撃のミスによる失点が増える。ブロックを決めたコネリアーノにセットポイントを握られると、そのままミラノが2セット目も落とした。
勝負の第3セット、1、2セットとは変わり試合開始からコネリアーノに2連続得点を許し、流れを渡してしまう。ミラノはオポジットのパオラ・エゴヌにボールを集め得点するも、コネリアーノが多彩な攻撃からブレイクを重ね10-18と点差は縮まらない。安定したサーブレシーブから確実に攻撃に繋げるコネリアーノ。対するミラノは攻撃を仕掛けるもブレイクが取れずに点差が詰めることができないまま試合が進み、最後はボールを押し込まれ18-25で試合終了。セットカウント0-3とストレート負けを喫した。
福留は先発フル出場を果たし、2段トスや前に落とされたボールを懸命につなぐプレーを見せた。一方の関は第1セットにリリーフサーバーで出場したのみとなったが、コネリアーノはプレーオフ決勝で2勝目を上げ女王の座まであと1勝というところまでたどり着いた。
第3戦目は23日(水)3:30からコネリアーノのホームで行われる。コネリアーノはこの試合に勝つと優勝が決まる。ミラノは今度こそ白星をあげ、それを阻止することができるか、注目の一戦だ。
■試合結果
ミラノ 0ー3 コネリアーノ
第1セット 22ー25
第2セット 20ー25
第3セット 18ー25