[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 22日、セリエA女子のプレーオフ決勝第3戦が行われ、福留慧美が所属するミラノと、関菜々巳が所属するコネリアーノが対戦した。

 3戦先勝方式で行われる決勝。第1戦目はセットカウント1-3でコネリアーノが勝利、第2戦目はセットカウント0ー3でコネリアーノが勝利しており、優勝へ王手をかけた状態で第3戦を迎えていた。

 第1セット、福留は先発出場、関はベンチからのスタートとなった。このセット、先にリードを奪ったのはミラノだったが、ミラノのオポジット(OP)パオラ・エゴヌのスパイクがアウトになると6ー6で同点に追いついた。その後はコネリアーノのリズムで試合が進み、同点になる場面は見られたものの一度もミラノが先行することなく終盤へと入った。最後はOPのエゴヌのスパイクミスで25点目が入り、25ー22でコネリアーノが第1セットを奪った。

 第2セット、ミドルブロッカー(MB)のアンナ・ダネージの2連続ブロックポイントで4ー3と一歩前に出たミラノだったが、直後に連続ポイントを許しコネリアーノが勢いに乗る展開となった。12ー10と2点差まで迫るミラノだったが、コネリアーノはMBのサラ・ファール、OPのイザベル・ハークと多彩な攻撃で点差を離し、一時6点のリードを奪った。ミラノはアウトサイドヒッター(OH)のニカ・ダールデロップの攻撃で追い上げるもその背中を捕らえることはできず、25ー20で第2セットもコネリアーノが奪った。

 続く第3セット、どうにかこのセットを奪い返し次のセットへと向かいたいミラノは、粘りを見せ中盤まで互いに譲らない展開となった。それでも中盤から終盤にかけて相手を突き放したのはコネリアーノだった。イザベルのスパイク、エゴヌのスパイクミス、ティン・ジュの押し込み、ガブリエラ・ギマラエスのサービスエースと連続得点を奪い21ー17と一気に前に出たコネリアーノは、その勢いのままこのセットも25ー21で取り切った。

 この勝利によって3勝をあげたコネリアーノは見事に優勝を果たした。一方のミラノは惜しくも優勝を逃したが、福留は決勝の3戦すべてにスターティングメンバーとして出場しチームの守備を支えた。

■試合結果

 ミラノ 0ー3 コネリアーノ

 第1セット 22ー25

 第2セット 20ー25

 第3セット 21ー25