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 大同生命SV.LEAGUE WOMENのチャンピオンシップ セミファイナル(SF)GAME3が27日(日)に行われ、川崎市とどろきアリーナにてNECレッドロケッツ川崎とSAGA久光スプリングスが対戦した。

 GAME1をセットカウント3ー1でNEC川崎が、GAME2をストレートでSAGA久光が制し、迎えた運命のGAME3。ホームのNEC川崎は旧Vリーグから続くトップリーグ3連覇に向け、ファイナルに駒を進めたい。一方のSAGA久光は2021ー22シーズン以来の優勝を目指し、アウェーで勝利を掴めるか。

 NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)に佐藤淑乃と佐々木遥子、ミドルブロッカー(MB)に島村春世と山田二千華、セッター(S)に塚田しおり、オポジット(OP)にロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメンに起用。GAME1、2と同様の布陣となった。なお、塚田は今季限りでの現役引退を発表している。

 対するSAGA久光はOHに中島咲愛と北窓絢音、MBに荒木彩花と平山詩嫣、Sに栄絵里香、OPにステファニー・サムディ、Lに西村弥菜美をスタメンに起用。GAME2からOHを深澤めぐみから中島に変更した。

 第1セットは序盤、ブロック&ディフェンスの光るNEC川崎が一歩前に出る。しかし、サムディにネットインサービスエースが飛び出したSAGA久光の1点リードで、テクニカルタイムアウトに入る。中盤は互いにブレイクを取り合う一進一退の攻防に。終盤にかけて攻めたサーブから粘り強いブロックを見せるNEC川崎が、再びリードを奪う。一時は食い下がるSAGA久光に先行されながらも選手交代を積極的に行い、ブロックで相手にプレッシャーをかけるNEC川崎が第1セットを取り切る。

 SAGA久光がOHを中島から深澤に変更した第2セット。調子を上げてきたロレイナや佐藤のスパイクを中心にNEC川崎が先行する入りとなる。攻めたサーブから主導権を握るNEC川崎は一気に点差を広げていく。3ー7と劣勢の場面でSAGA久光はサムディをOP長岡望悠に変更、その後もサーブレシーブの乱れからスパイクの決まらない状況が続くと深澤を中島に、北窓をOHグレタ・ザックマリーに変更する。ブロックでワンタッチをかけ、攻撃機会を作るNEC川崎は好調な佐藤を中心にMBも要所で使い、得点を重ねる。リリーフサーバーで登場したOH山内美咲がサービスエースを決めるなど、終始流れを握り続けたNEC川崎がセットを連取する。

 中島とザックマリーをスタートから起用した第3セット。序盤から第2セットの勢いを継続するNEC川崎が連続得点で一気にリードする。追い詰められたSAGA久光はザックマリーを北窓に変更し、2枚替えも行う。NEC川崎の7点リードで迎えたテクニカルタイムアウト明け、ボールを落とさないNEC川崎がどんどんとリードを広げていく。なかなかサーブレシーブが安定しないSAGA久光は、反撃のきっかけを掴めず。NEC川崎が大差でセットを取り、ストレートで勝利した。

 攻めたサーブや粘り強いブロック&ディフェンスから主導権を握り、GAME3をストレート勝利で飾ったNEC川崎がファイナル進出を決めた。次戦、5月2日(金)に有明アリーナで行われる大阪マーヴェラスとのファイナルに挑む。昨年のV.LEAGUE DIVISION1 WOMEN 決勝を戦った両チームが、再び決勝の舞台で対戦することとなった。

■試合結果

NECレッドロケッツ川崎 3ー0 SAGA久光スプリングス

第1セット 25ー23
第2セット 25ー14
第3セット 25ー15