SAGA久光スプリングスは4日、中田久美新ヘッドコーチの就任会見を行った。
2024ー25シーズンの大同生命SV.LEAGUE WOMEN(SVリーグ女子)を3位で終えたSAGA久光。9シーズンチームの指揮を執った酒井新悟監督が退任し、9シーズン前までチームを率いていた中田監督を再びチームに迎えることとなった。
2021年に退任した女子日本代表以来となる監督業復帰となる中田監督。古巣を指揮することとなるが、「また指揮をとらせてもらえることにご縁を感じ、感激している。身の引き締まる思いで、緊張感を持って臨みたい」と意気込んだ。
2024年10月に装い新たに始まったSVリーグについては、「選手たちのパフォーマンス向上や、クラブや関係者の方が盛り上げるための見せ方に尽力を感じる。私が現役時代とは雰囲気も変わって、エンターテインメント性がある」と評価。まだ始まったばかりのリーグゆえに課題があるのは当然で、「より発展できるようにしていけたら」と語った。
今のチームについては、「攻撃力と個々の能力の高さを感じる一方で、戦略性や判断力の面ではまだ伸びしろがある」と分析。「選手の個性を尊重しつつ、チームとしての一体感を構築していきたい」と。また、「指示待ちではなく、自ら考えて行動できる選手を育てたい」とし、「選手が言いにくいこともくみ取りながら、個性を磨いていきたい」と対話重視のスタンスも強調した。
そして、注目される新加入のセッター籾井あきについては、「東京五輪後は結果が出せずに苦しんでいた姿を見ていたが、また一緒に戦えるのは楽しみ。『くみさんの上を行きます』と本人が言ってくれて、非常に頼もしい」と笑顔を見せた。
最後にファンと地元佐賀の方に向けて、「これから新しい挑戦が始まる。一歩一歩確実に成長し、佐賀と九州の誇りと思ってもらえるようなチームをつくっていきたい。ぜひ会場に足を運んでいただければ」とメッセージを送った中田監督。中田新体制のSAGA久光が、どのように進化していくのか注目が集まる。