チステルナのファラスカ監督 [写真]=Lega Pallavolo Serie A

 セリエAのチステルナに所属するアウトサイドヒッター(OH)の垂水優芽が、イタリアの親善試合でデビューした。クラブ公式サイトが伝えている。

 垂水は滋賀県出身で、京都の強豪の洛南高校に入学すると、同級生の男子日本代表のOH大塚達宣やセッター山本龍と高校3年時の春高バレーで優勝。その後筑波大学に進学し、在学中の2022年には自身も日本代表に選出された経験を持つ。大学卒業後はパナソニックパンサーズ(現・大阪ブルテオン)に入団し、昨シーズンの準優勝にも貢献していた中、2024-25シーズンはチステルナにレンタル移籍し、自身初の海外挑戦を果たしている。

 今回の親善試合の相手は、8月26日から始まるU20欧州選手権に向けて調整をしているイタリアU20代表。垂水は先発で起用された。

 だが、1セット目はU20イタリア代表にリードを許す展開に。垂水のスパイクなどで点差を詰めるが、最後は垂水のアタックがミスとなり、21-25で1セット目を落とした。2セット目は均衡した展開で点差がつかずに終盤まで試合が進むが、垂水と同じく新加入のベネズエラ人OH ウィナー・リヴァスの活躍などでチステルナがセットを奪い、セットカウント1-1と振り出しに戻す。3セット目は垂水のサーブが光り、チステルナがリードする展開に。リヴァスのブロックで点差を広げ、セットカウント2-1とする。4セット目も3セット目と同じ展開で序盤からチステルナがリードを保ち、そのまま3-1で勝利を収めた。

 試合後、チステルナのギジェルモ・ファラスカ監督は、「今日の結果は重要ではなかったが、選手たちとチームのパフォーマンスにはとても満足している。リヴァスは数日前にチームに合流し、また垂水についても合流して間もないが、彼はすぐにチームに馴染んだ。今回の練習試合では、開幕戦に向けてハードワークすることが大事になってくる」とコメント。チーム2位の17得点という活躍を見せた垂水についても満足感を示している。

 チームに合流して間もない中、早速結果を残した垂水。世界最高峰のセリエAの舞台でどんな活躍を見せてくれるだろうか。期待せずにはいられない。

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VOLLEYBALL KING 編集部

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