27日、女子日本代表の関菜々巳が、セリエAのイモコに合流したことがクラブ公式インスタグラムで発表された。
関は昨シーズンまで東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)に所属。日本では最優秀新人賞や2回のベスト6を受賞するなど輝かしい功績を残している。日本代表には2019年4月より選出されており、2022年の世界選手権では正セッターを務めた。今年のパリ2024オリンピック(パリ五輪)にも出場していた。
東レアローズの退団については今年2月に発表されており、関は以下のようにコメントしていた。
「この度、東レアローズを退団する事となりました。たくさん悩みましたが自分自身が悔いのないバレーボール人生を送る為にこの決断を致しました。私にとってここでの6年間は何にも代え難いものです。たくさんの経験をさせていただいて、素敵な仲間と出会い、苦しい事や辛い事、悔しい思いをした事の方が多かったですが、思い返すとやっぱり楽しかったなという気持ちが一番です。どこよりも温かいこのチームが本当に本当に大好きです。ありがとうございました。これからは東レアローズの活躍を祈りつつ皆に負けないように私も成長できるように頑張ります。」
そんな並々ならぬ決意をもって海外挑戦を決めた関。初の海外挑戦の行き先はイタリアのNo.1チームであるイモコだ。イモコはセリエAで2020-21シーズンから2023-24シーズンまで4連覇を果たしている強豪。世界クラブ選手権でも2019年と2022年に優勝を果たしている。
そのイモコには、今シーズンから、世界有数の選手である女子中国代表のアウトサイドヒッター(OH)のシュテイとガビの愛称で知られる女子ブラジル代表のガブリエラ・ギマラエスが加入することも決まっている。その他にも多くのパリ五輪出場選手が在籍しており、今回のイモコへの加入は関にとってまたとない成長のチャンスともいえる。
世界有数の強豪チームでの挑戦がついに始まった関。持ち味をいかんなく発揮し、世界のスターたちを自在に操る関の姿を見たいところだ。