[写真]=Volleyball world

 28日、日本代表アウトサイドヒッター(OH)大塚達宣が移籍したセリエAのミラノを率いるロベルト・ピアッツァ監督が、今シーズン初めての練習試合に向けてコメントした。クラブ公式サイトが伝えている。

 昨シーズンは日本代表OHの石川祐希がプレーしていたミラノ。石川はペルージャへと移籍したが、その後釜として大塚が加入した。

 そのミラノには、パリ2024オリンピック(パリ五輪)に出場していた大塚だけでなく、フランス代表のOHヤシヌ・ルアティも数日前からチームに合流し、30日にはピアチェンツァと今シーズン初めての練習試合を行う予定だ。なお、昨シーズンに続きピアチェンツァとの試合がシーズン最初の練習試合となる。

 ピアチェンツァにもフランス代表のセッター(S)アントワーヌ・ブリザールやイタリア代表オポジット(OP)ユーリ・ロマノ、ミドルブロッカー(MB)ジャンルカ・ガラッシとパリ五輪を戦ったメンバーが合流していると伝えられているなか、ピアッツァ監督はその重要性を語った。

「我々にとっても、彼らにとっても準備段階でこのような練習試合をするのはいいことなんだ。フルメンバーでないにせよ、4週間にわたって練習してきた。試合で自分たちの状況が分かるはずだ。お互いのことを知り、どこを修正すべきか把握するための方法でもある」

 また、ピアッツァ監督はパリ五輪についても問われると、2大会連続の金メダルを掴んだフランス代表を称えた。

「並外れた力を出し切りチャンスをつかんだチームが勝利をものにした、最高レベルの大会だった。フランスの準々決勝の試合を忘れかけている人も多いかもしれないが、ああいったゲームがオリンピックを勝たせる。フランスはその苦しいゲームを乗り越え、非常に狭い穴を潜り抜け金メダルをものにした」

 そして、オリンピアンである大塚とルアティについても言及。「彼らは素晴らしく重要な夏を過ごした。両選手とも、フランスと日本で先発として出場した驚異的なネーションズリーグから始まり、大塚は髙橋藍のケガのため石川祐希と対角を組んでプレーした。オリンピックでは出場機会が減った二人だが、彼らにはミラノでのシーズンを期待している。チームの成長のために貢献し、その存在感を示してくれるだろう」と期待を表した。

 ピアチェンツァとの練習試合を皮切りに、ミラノは開幕前にも試合が多数控えている。昨シーズンまで石川が在籍していたミラノで、今度は大塚がどんな存在感を見せてくれるのか、期待が高まる。