10月7日(火)にセリエA女子の2025-26シーズンが開幕した。
今シーズンのセリエA女子には、イタリアに渡って3年目、ノヴァーラで2シーズン目を迎えるアウトサイドヒッターの石川真佑と、イタリアでは2シーズン目、今季からブスト・アルシーツィオに加入したセッターの関菜々巳がいる。
石川が所属するノヴァーラは、昨季セリエA女子のA2で優勝を果たし、今季よりA1に昇格したサン・ジョヴァンニと対戦。石川はスターティングメンバーとしてコートに立った。
1セット目は序盤からノヴァーラが圧倒。サーブレシーブも常に安定し、攻撃陣が着実に得点を重ねて25-16で先取する。
しかし続く2セット目はサン・ジョヴァンニが大きくリードする展開に。石川は思うようにスパイクが決められず、レシーブでも崩されると序盤でベンチに下がった。チームは中盤から終盤にかけて徐々に追い上げ、20点目以降に連続ポイントを奪って逆転に成功し、そのまま逃げ切り25-23でセットを制す。
3セット目、石川は序盤で再びコートに入る。一進一退の攻防で終盤まで競り合う試合運びとなる。最後までどちらが前に出るか分からない展開となったが、先行したノヴァーラがマッチポイントを握ると、最後は相手のスパイクミスで点が入り、25-23でゲームセット。ノヴァーラがストレートで勝利を果たした。
今試合、ノヴァーラはセットを取られることなく勝利したが、石川は試合を通して3得点に留まり、個人としては少し苦い開幕戦となった。
一方でブスト・アルシーツィオは、昨季優勝チームであり関の古巣であるコネリアーノと対戦。関はベンチからのスタートとなった。
昨季女王を相手にチームは、1、2セットを連取、勝利に王手をかける。しかし意地を見せたコネリアーノが3、4セットはどちらもブスト・アルシーツィオに20点台にのせさせずに取り返し、勝負は最終セットへ。5セット目も序盤からリードを許し、点差をつけられたブスト・アルシーツィオには苦しい展開となり、追い上げることができずに逆転負けを喫した。
関は3セット目、コネリアーノにセットポイントを握られた場面でリリーフサーバーとしてコートインするも、相手リベロにAパスを返され、持ち味のサーブからブレイクとはならなかった。また、4セット目ではリードを広げられた序盤から途中出場でコートに立ち、ブスト・アルシーツィオで初のトスワークを披露。セットの最後までコートに立ち奮闘したがコネリアーノに圧倒されセットを取ることはできず、最終セットでは出番はなかった。
開幕戦を終えたが、今シーズンはまだ始まったばかり。次の第2節では早速、石川のノヴァーラと関のブスト・アルシーツィオが対戦する。10日13日(月・祝)0:00(日本時間)より試合開始だ。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsサン・ジョヴァンニ(〇3-0)
先発出場
・関菜々巳(ブスト・アルシーツィオ)
vsコネリアーノ(●2-3)
途中出場