[写真]=CEV

 26日(水)、欧州バレーボール連盟(CEV)が開催する女子チャンピオンズリーグ(WCL)のリーグラウンド第1節が行われた。

 ヨーロッパの各国リーグの上位チームが集うWCL。リーグラウンドはグループAからEまでの5グループ各4チームに振り分けられ、ホームアンドアウェイ方式の2回総当りで争う。各組の2位となった全チームと3位チームの最上位1チームがプレーオフに出場し、その勝者が各組の1位チームが待つ準々決勝へと駒を進めていく。

 2025-26シーズンのWCLには、セリエA女子(イタリア女子1部)でプレーする石川真佑が所属するノヴァーラと、ブンデスリーガ女子(ドイツ女子1部)でプレーする秋本美空が所属するドレスナーSCが参加している。ノヴァーラはプールBに、ドレスナーSCはプールDに分けられている。

 リーグラウンドの第1節1stレグとなる試合、ノヴァーラはアウェイでポーランドのブドウラニ・ウッチと対戦した。第1セット、石川は先発起用される。序盤から相手のペースにのみこまれ、ブレイクを許したノヴァーラは7-14と大きく点差を離される。終盤になんとか追い上げるも、逃げ切ったブドウラニ・ウッチが20-25で先取する。

 第2セットはスタートからノヴァーラの連続ポイントで第1セットとは逆の展開に。第1セットではサーブレシーブが安定しなかったノヴァーラだが、修正して自分たちのしたい攻撃を展開。中盤もリードを維持したまま試合が進む。石川は相手ブロックに苦しむが、チームは序盤につけた点差を守り切って25-19でセットを取り返す。

 続く第3セットは、スタートから両チーム粘りのプレーを見せ、長いラリーが展開される。互いに点を取り合い、中盤はサイドアウトの応酬となって点差がつかないまま終盤に入るが、17-17の場面からノヴァーラがラリーを制して一気に4連続ポイントを得る。20点目以降、ブドウラニ・ウッチも食らいつき1点差まで詰め寄られるが、最後はきっちり決め切ったノヴァーラが25-23で制し、勝利に王手をかける。

 ここまでスタートからコートに入っていた石川だが、第4セットはベンチスタートとなる。序盤は拮抗した入りとなるも、6-6の場面からノヴァーラが怒涛の6連続ポイントで一気に前に出る。その後も相手にブレイクを与えず、自分たちのペースで試合を進めたノヴァーラが25点目を取ってゲームセット。セットカウント3-1で勝利を飾った。

 第1セットを取られるも、そこから逆転で勝利したノヴァーラだが、石川個人としては相手ブロックに阻まれる場面も多く、先発出場した第1セットから第3セットを通してなかなか決定率を伸ばせない苦しい試合となった。得点はアタックポイント4点、ブロックポイント1点の計5点に留まったが、安定したサーブレシーブを見せ、守備でチームに貢献した。

 次戦のリーグラウンド2ndレグは、ホームでトルコのフェネルバフチェと対戦する。試合は、12月5日(金)2:00に開始される。

 なお、秋本が所属するドレスナーSCのリーグ第1節1stレグは、11月27日(木)4:30よりアウェイでポーランドのLKSウッチとの対戦だ。

■試合結果

ノヴァーラ 3-1 ブドウラニ・ウッチ

第1セット 20-25
第2セット 25-19
第3セット 25-23
第4セット 25-17