令和7年度天皇杯・皇后杯 全日本バレーボール選手権大会のファイナルラウンドは12月11日(木)から東京体育館で開催。
20日(土)に行われた天皇杯ファイナルラウンド準決勝では、ヴォレアス北海道(北海道・SV)と東京グレートベアーズ(東京・SV)が対戦した。
東京GBはアウトサイドヒッター(OH)に柳田将洋と後藤陸翔を、ミドルブロッカー(MB)には村山豪とヤン・コザメルニク、セッター(S)に深津旭弘、オポジット(OP)にバルトシュ・クレク、リベロ(L)には古賀太一郎を起用。
一方のヴォレアス北海道は、OHに染野輝とメルト・タンメアル、MBにティモ・タンメマーと三好佳介、Sに山岸隼、OPに張育陞、Lに外崎航平をスタメンに起用した。
第1セットはヴォレアスがリードする立ち上がりとなったが、直後に東京GBが追いつき9-8と逆転。その後はブロックで得点を重ねた東京GBが14-11とリードを広げる形となったこのセット、ヴォレアスも終盤にかけて点差を縮めたが、柳田のスパイクで東京GBがセットポイントを握った。追いかけるヴォレアスはタンメアルのサービスエースとクレクのスパイクミスでデュースへと持ち込むも、最後はクレクのサービスエースが決まり26-24で東京GBが第1セットを先取した。
第2セットも第1セット同様、ヴォレアスが先に前へ出る展開となったが、中盤からは拮抗した戦いとなり大きな点差が付かないまま試合が進んだ。東京GBはクレクを中心に得点を重ね徐々に点差を離しにかかるも、ヴォレアスも粘り強く攻撃につなげ食らいつく。最後までどちらに流れが行くか分からないセットとなったものの、東京GBが25点目を取り切り第2セットも連取した。
あとがないヴォレアスはこのセット、染野に替えて中道優斗をスターティングメンバーとして起用した。序盤に6-2と4点のリードを作ったヴォレアスだったが、東京GBは連続得点で9-9と同点に追いつき直後に逆転に成功。その後は東京GBの流れで試合が進むも、ヴォレアスも追い上げを見せ試合は終盤へと入り、24-23と先にセットポイントを奪ったヴォレアスが、25点目を三好のブロックで、26点目を三好のサービスエースで取り切り第3セットを奪い返した。
第4セット、東京GBはクレクに、ヴォレアスは張にトスを集め、両チームともに点を取り合う展開になった。ヴォレアスはこの試合好調のタンメアルのサーブで相手を崩し得点に繋げると、一歩前に出ていた東京GBに追いついた。終盤まで競った戦いを続けた両者だったが、中道の2連続サービスエースで22-19と点差を3点に広げたヴォレアスが流れを掴み、最後はブロックで得点。25-20で第4セットを奪い、勝負の行方は第5セットまで持ち込まれた。
最終第5セットも取っては取られの展開が続く。両チームともに気迫のこもったプレーを見せ、粘り強い守備から何度も攻撃へと繋げる場面を見せた。三好が2連続でサービスエースを決めるとヴォレアスが2点のリードを奪い、8-6でコートチェンジを迎えた。流れに乗ったヴォレアスは、張がセット終盤にサービスエースを決め、三好がクレクをブロックで阻み14-11とマッチポイントを握ると、最後もブロックポイントで15点目を取り切り、セットカウント3-2でこの試合に勝利した。
勝利したヴォレアスは、あす21日(日)16:00より、ウルフドッグス名古屋(名古屋・SV) vs ジェイテクトSTINGS愛知(愛知・SV)の勝者と決勝を戦う。
■試合結果
ヴォレアス北海道 3-2 東京グレートベアーズ
第1セット 24-26
第2セット 23-25
第3セット 26-24
第4セット 25-20
第5セット 15-11




