22日(月)、「FIVB 男子バレーボール 世界クラブ選手権 2025」の決勝が行われ、日本の大阪ブルテオンと石川祐希擁するイタリアのペルージャが対戦した。
12月16日(火)から21日(日)にかけてブラジルのベレンで開催される2025男子世界クラブ選手権大会。5大陸の各王者の他、開催国王者と主催者推薦のワイルドカード2チームを加えた計8チームが出場し、クラブ世界一をかけて戦う。
日本からは、大阪Bが2025年5月に行われたアジアクラブ選手権で準優勝を飾り、今大会の出場権を獲得。予選ラウンドをプールBの2位で通過した大阪Bは、サビエルチェ(ポーランド)との準決勝で完勝を収め、日本勢で初となる決勝進出を果たした。
一方のペルージャは昨季の欧州チャンピオンズリーグを制し、今大会へ出場。プールBの1位で予選ラウンドを通過すると、ヴォレイ・レナタ(ブラジル)との準決勝でストレート勝利を収め、決勝に駒を進めた。世界クラブ選手権では過去2度の優勝を誇っている。
なお、両チームは予選ラウンドでも1度対戦しており、その際はペルージャがフルセットの末に勝利した。
この試合、大阪Bはアウトサイドヒッター(OH)に富田将馬とミゲル・ロペス、ミドルブロッカー(MB)に彭世坤(ポン・シーコン)とエバデダン・ラリー、セッター(S)にアントワーヌ・ブリザール、オポジット(OP)に西田有志、リベロ(L)に山本智大をスタメン起用した。
対するペルージャはOHにカミル・セメニウクとオレフ・プロトニツキ、MBにアグスティン・ロセルとセバスティアン・ソレ、Sにシモーネ・ジャネッリ、OPにワシム・ベンタラ、リベロにマッシモ・コラチをスタメン起用。石川はベンチスタートとなった。
第1セットの序盤、ペルージャが武器のサーブやブロックから得点し、リードを奪う。大阪Bがロペスのサーブから10-10の同点に追いつくと、その後はサイドアウトの応酬に。中盤、連続得点で再び前に出たペルージャ。その後もブレイクを重ね、20-14と点差を広げる。終盤も流れは変わらないまま、ペルージャが第1セットを制した。このセットは、ベンタラがスパイクだけでなくブロックでも存在感を発揮した。
続く第2セットは互いに譲らず拮抗した入りとなった。ジャネッリのサービスエース含む連続ブレイクに成功したペルージャは、10-7と先行する。対する大阪Bはペルージャの強力なサーブ陣に苦戦。調子の上がらない富田に代えてOH甲斐優斗を投入するも、反撃の機会を得られないまま中盤を終える。以降もペルージャの勢いは衰えることなく、25-21で第2セットを取り切った。
第3セット、2セットダウンで後がない大阪Bはスタートから甲斐を起用した。序盤、立て直しを図る大阪Bが攻守で勢いを取り戻し始め、9-4とリードする。中盤もペルージャにブレイクを許しながら、何とかリードをキープする大阪B。先にセットポイントを握るも甲斐のスパイクがアウトとなり、試合はデュースにもつれ込んだ。食らいつく大阪Bだが、勝負強さを発揮したペルージャが逆転に成功。ジャネッリのツーアタックで第3セットを取り切ったペルージャがストレート勝利を収めた。
ペルージャは2大会ぶり3度目の優勝を飾った。一方の大阪Bは決勝で敗れたものの、日本勢初となる銀メダルを獲得。また、ロペスがベストアウトサイドヒッターに、山本がベストリベロに選ばれている。なお、石川の出場はなく、日本人対決は叶わなかった。
■試合結果
大阪ブルテオン 0-3 ペルージャ(イタリア)
第1セット 20-25
第2セット 21-25
第3セット 27-29




