[写真]=須田康暉

2026年4月17日、公益財団法人日本バレーボール協会(JVA)は、2026年度の男子日本代表登録メンバー37人を発表した。順当に選出された選手もいれば、代表入りが期待されていたが落選した選手もいた。本記事では日本代表に匹敵するポテンシャルがありながら、落選してしまった選手を4名紹介する。

  • 水町 泰杜(ウルフドッグス名古屋)
  • 牧 大晃(東レアローズ静岡)
  • 大宅 真樹(日本製鉄堺ブレイザーズ)
  • 外崎 航平(ヴォレアス北海道)

今回紹介する4名は「日本代表に必要な選手たち」と言っても過言ではない。水町・牧・大宅・外崎のプレーや魅力を動画付きで解説する。

水町 泰杜(ウルフドッグス名古屋)

[写真]=須田康暉※2025年撮影
  • 身長 / 最高到達点:181cm / 339cm
  • ポジション:アウトサイドヒッター
  • 経歴:鎮西高校 → 早稲田大学 → ウルフドッグス名古屋
  • 実績:春高バレー優勝(1年時)、2018年 U18アジア選手権MVP、全日本インカレ優勝3回、2023年ユニバーシアード日本代表、2024-25 SVリーグ最優秀新人賞

水町は181cmとSVリーグのアウトサイドヒッターとしては小柄だ。だが最高到達点339cmの高さを生かしたスパイク力、コートの角を狙った強烈なサーブ、範囲の広い守備力と全てのプレーがトップレベル。鎮西高校時代から注目され、春高バレー優勝、U18アジア選手権MVPなどの実績を残してきた。早稲田大学では全日本インカレ優勝も経験し、各カテゴリーで結果を残しきたエリート選手である。

水町の特徴は、単に高く跳んで強く打つだけではなく、相手ブロックや守備の位置を見てコースを選べることだ。強打だけでなく、フェイントやブロックアウトを使い分けられる。サイズ面では不利に見えるが、その分、ジャンプ力、技術、判断力で勝負できるタイプ。

そしてサーブも大きな武器だ。対角線上にコートの角を狙って打つサーブは脅威的。25-26シーズンでは、サーブ効果率は全体のトップを獲得した。

サーブレシーブやディグでの守備力も高く、攻守のバランスが良い。日本代表のアウトサイドヒッター陣は高さと攻撃力が求められる一方で、守備の安定感も欠かせない。チャンスボールを返すシーンでスパイクを打って得点にしたり、ブロックポイントで試合を決めたりなど、スター性も持っている。SVリーグでは、既にトップレベル。世界を相手にどれだけ通用するのか、日本代表で見てみたい選手だ。

牧 大晃(東レアローズ静岡)

[写真]=婁韻萱
  • 身長 / 最高到達点:210cm / 350cm
  • ポジション:アウトサイドヒッター/オポジット
  • 経歴:高松工芸高校 → 筑波大学 → 東レアローズ静岡
  • 実績:2019年 全日本中学生選抜、2022年 U20日本代表、2025年度 男子日本代表登録メンバー

牧は210cmとSVリーグの日本人選手の中で最も身長が高い。最高到達点は350cmの圧倒的な高さで、アウトサイドヒッターとオポジットの両方でプレーできる。高松工芸高校から筑波大学へ進み、世代別代表にも選出されてきた選手だ。

牧の魅力は、やはり打点の高さである。相手ブロックをかわしたり上から打てるため、他の日本人とは違った角度で得点を狙える。そして広範囲かつ素早く高いブロックは、相手スパイカーの脅威となる。

大型選手はレシーブが得意でない、というイメージの人も多いだろう。ところが牧は、大学ではアウトサイドヒッターが主流だったため、サーブレシーブもこなせる。自分で拾って自分で打てる器用さも兼ね備えた選手だ。

牧は高さで世界と戦えるポテンシャルを持った、唯一無二の選手だが、残念ながら日本代表には選出されなかった。今後レシーブ面を強化して、どれだけ総合力を伸ばせるかがポイントになるだろう。

大宅 真樹(日本製鉄堺ブレイザーズ)

[写真]=須田康暉
  • 身長 / 最高到達点:177cm / 327cm
  • ポジション:セッター
  • 経歴:大村工業高校 → 東亜大学 → サントリーサンバーズ大阪 → 日本製鉄堺ブレイザーズ
  • 実績:2017年 U23アジア選手権 ベストセッター賞、2023年 アジアクラブ選手権優勝、リーグ優勝4回、MVP2回、2025年世界選手権出場

大宅はリーグ優勝やMVP、日本代表としても活躍してきた実績のあるセッターだ。国内だけでなくアジアクラブ選手権優勝、関田が不在だった2025年の世界バレーでは、大宅が正セッターを務めた。今回発表された中で、最も大きいサプライズは「大宅の落選」と言っても過言ではない。

大宅の特徴は、正確なトスワークと試合を読む力にある。派手なトスで相手を驚かせるというより、スパイカーが最も打ちやすい場所に丁寧にボールを供給するタイプだ。特にパイプ攻撃の使いどころが抜群。相手ブロッカーとの駆け引きと、一瞬の間を作るトスで何度もノーブロックを演出してきた。

また、レシーブ力も大宅の武器の一つ。高校時代にリベロ経験があり、セッターでありながら守備でもチームを助けられる。

経験・実績・技術、どれを見ても日本トップレベル。クラブや個人での実績をさらに積み上げ、また日本代表に呼ばれる日が来るかもしれない。

外崎 航平(ヴォレアス北海道)

[写真]=須田康暉
  • 身長 / 最高到達点:172cm / 295cm
  • ポジション:リベロ
  • 経歴:東海大学付属第四高校→ 東海大学 → ヴィアティン三重 → ヴォレアス北海道
  • 実績:25-26 SVリーグサーブレシーブ成功率1位

外崎は172cmのリベロで、ヴォレアス北海道の守備を支える選手だ。25-26シーズンは、サーブレシーブ成功率53.4%でリーグ1位の実績を持つ。

外崎の特徴は、安定したサーブレシーブと粘り強いディグだ。相手の強いサーブに対して大きく崩れず、セッターが組み立てやすい返球を続けられる。

サーブレシーブ成功率1位の実績を武器としつつ、リベロとしてディグや2段トスも一流。トリッキーさや派手さは少ないが、調子の波が少ない安定性のあるリベロだ。ディグやブロックへの指示など、サーブレシーブ以外の技術を伸ばして、ぜひ日本代表でも見てみたい。

日本代表に落選した選手も要チェック

本記事では、2026年度の日本代表に落選した有力選手を4名紹介した。

  • 水町 泰杜(ウルフドッグス名古屋)
  • 牧 大晃(東レアローズ静岡)
  • 大宅 真樹(日本製鉄堺ブレイザーズ)
  • 外崎 航平(ヴォレアス北海道)

紹介した4名はSVリーグで活躍しており、さまざまな大会での優勝や個人賞の受賞など、確かな実績を持つ選手たちだ。今回は惜しくも登録メンバーから外れたものの、今後日本代表に選ばれる可能性は十分にある。ぜひリーグでの活躍もチェックしてほしい。

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この記事を書いたのは

重村暁希

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