10日に開幕したネーションズリーグ(VNL)2026男子。予選ラウンド第1週で4連勝と好スタートを切った男子日本代表は予選ラウンド第2週のフランスラウンドでセルビア代表、イラン代表、アメリカ代表、フランス代表と対戦する。
フランスラウンドの初戦で戦うのがセルビア。今回はそのセルビアについて解説していく。
セルビア代表の特徴
セルビアを一言で表すなら「新生」だ。
長年チームを支えたベテラン選手達が代表引退を表明し、20代の若手を多く招集。新たに就任したゲオルゲ・クレトゥ監督は、2021-22シーズンにポーランドのザクサを率いて欧州CLを含む3冠を達成し、スロベニア代表では世界バレーとVNLでベスト4へ導いた実績を持つ。
VNL第1週では、3勝1敗と好成績で、強豪国のアルゼンチンや、ベルギー(世界バレーベスト8)、ブルガリア(世界バレー銀)を撃破。世界ランクは13位から9位へ上昇した。
もともとセルビアは欧州の優れたフィジカルに加え、世界3大リーグでプレーしている選手が多く、「個の力」はすでに備わっていた。
そこに名将を迎えたことで、近年の課題だったミスの多さと粗さが改善され、「組織力」がついてきた。アルゼンチン戦が象徴的で、アタック決定本数で下回りながらも、相手のミスで45点(セルビアは29点)とミスの少なさで勝った試合だった。
2019年の欧州選手権の金メダルから表彰台から遠のいていたが、個と組織の融合が始まった「新生セルビア」がメダル獲得を果たす日は遠くないだろう。
セルビア代表の注目選手:ヴェリコ・マシュロヴィッチ

セルビアの注目選手はヴェリコ・マシュロヴィッチ(OP/198cm/23歳)だ。彼を一言で表すなら「セルビアの新エース」で、VNL第1週ではチーム最多56得点を記録している。
クラブはセリエAのパドヴァに2年所属し、日本の石川祐希、大塚達宣、垂水優芽と対戦経験もある。パドヴァでの活躍が認められ、来季はロシアへの移籍が決まっている。
そんなマシュロヴィッチは左利きのOPで、プレーの特徴は「高さを活かしたアタック」だ。
MBの選手に多いボーアンドアローのアタックフォームで、常に肘を高く保っているので、アタックの通過点が安定して高い。得意コースはクロスで、左利きのOPならではのコースの幅が広さを活かし、鋭いインナーとコーナーショットを打ち分ける。
同じサウスポーOPの西田有志や宮浦健人と同じくジャンプサーブも強烈で、約120kmの剛速球を左利きの回転を活かして叩き込んでくる。
世界最高峰の日本の守備 VS セルビア新エースの高さを活かしたアタックの勝負に注目だ。




