24日(月)、アウトサイドヒッターの黒後愛(28)が移籍会見を行った。

 女子日本代表としての活動歴もある黒後は下北沢成徳高校を卒業後、2017年に東レアローズ(現・東レアローズ滋賀)へ入団し6シーズンにわたって在籍した。その後、2023年に埼玉上尾へ移籍すると3シーズンにわたりプレーをしていたが、2026年7月に同チームからの退団と自身初の海外挑戦を発表していた。

 会見には、埼玉上尾のゼネラルマネージャーを務める泉川正幸氏と黒後本人が登壇。移籍先はギリシャのAEKアテネだということが明らかになった。

 これまで埼玉上尾の中心選手として活躍してきた黒後。泉川氏は、今後の競技人生についての思いを聞き、話し合いを重ねてきた上で、クラブとしては大きな選手がチームを離れる事なるが、新しい環境へ飛び込み、さらに成長したという覚悟をもって挑戦するのであれば気持ち良く送り出したいという判断に至ったと、今回の黒後の海外挑戦への経緯を説明した。

 海外挑戦が決まった今の気持ちを黒後は、「とても楽しみな気持ちでいっぱいです。初の海外の地で新しい環境、新しい仲間とバレーボールをすることを楽しみにしていますし、ギリシャのチームでどんな経験ができるのか、自分自身がどういう風に成長できるのかを楽しみにしています」 と期待に胸を膨らませた。

 また、応援してくれるファンへの感謝を表しつつ、「ギリシャでの私のバレーボールも生活も含め、この挑戦を共に楽しんでもらえたらなと思っています。今後もファンの皆様に、バレーボールを全力で楽しんでいる姿や、どんな風に向き合っているのかという姿を届けていけたらと思います」と話した。

 海外挑戦をしたいと考えた時期ときっかけについては、「海外挑戦はSVリーグに入った時から思っていました。このタイミングで挑戦しようとなったのは、あと2年でロサンゼルスオリンピックが開催される中で環境を変えてチャレンジしたいという気持ちがより強くなったからです」とし、「シーズンを重ねる毎に自分のプレーの質が上がっている、良くなっている感覚がこの3シーズンであったので、それに伴ってチャレンジしてみたいなという気持ちが出てきて、自分自身、世界と戦う場にもう一度立ちたいという思いが年々高くなっていました」と自身のプレーの好感触についても契機になったことを明かした。

 さらに、海外挑戦の思いは自身の気持ちが一番大きいが、同級生の宮部藍梨や代表でもリーグでも長く一緒にプレーしてきた石川真佑、今代表で頑張っているメンバーの存在も大きいとも明かしている。

 AEKアテネとの契約期間は2027年5月末までの1シーズン。出発は9月頭で、到着後すぐにチームに合流予定だという。

 プレイヤーとしてどういう所に磨きをかけたいか聞かれると、「高さのある海外のバレーボールに対して、自分自身がどれだけ得点力を上げていけるか、そこを磨いていきたいと思っています」と攻撃力を磨きたいと力強く話した。

 なお、今回の移籍先クラブの他にもオファーはあったというが、「出会いと話をもらったタイミングでギリシャとのご縁がありました」とし、ギリシャのクラブに挑戦することになった経緯を明かし、自分としてもヨーロッパ圏内でバレーボールができたらなという思いがあったことも語った。

 ギリシャの印象については「歴史ある国なので、バレーボールの時間も大事にしていきたいし、ギリシャの歴史や建物も回って見てみたいと思うので、現地に行ってよりギリシャのことを知れたらと思います」と話した。

 出発に向けての準備については、「初めての海外ということで生活の面の準備は何を持っていって何を用意したらよいのか、という点で不安ではあるんですが、自分の周りで海外挑戦をしている選手やスタッフが情報をたくさんくれるので。言葉については勉強段階だが、食べ物だったり自分のコンディションにかかわるもの、最低限自分で持っていけるものは準備している状態です」と不安はありつつも、少しずつ準備を整えているところだとした。

 今回の契約が決まった際に家族からは、『決まって良かったね、頑張ってきな』と背中を押してもらい、チームメイトからは『嬉しいけど寂しい』、と素直に気持ちを伝えてくれたと振り返り、自身も「寂しい気持ちもありつつ、頑張ってこようと思います」、と意気込んだ。

 そして今回の移籍会見の中で、埼玉上尾での思い出を聞かれると少し涙を見せながら、「在籍している中で出会った人や経験させてもらったことは私の中でバレーボール人生の中で財産だったなと思います。この3年間人に恵まれたなという思いが強くて。感謝の気持ちしかないです」と大きく感謝の意を表した。

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

国内外の最新ニュースや注目選手の特集、バレーボールをより楽しめるバレーボール情報・ニュースサイト『VOLLEYBALLKING(バレーボールキング)』編集部です!

VOLLEYBALL KING 編集部 の記事をもっと見る