5日にセリエA女子第11節が行われた。
今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
ミッドウィーク開催となった第11節。ベルガモと対戦したノヴァーラの石川は先発出場する。序盤はベルガモにリードを許す展開となるが、中盤に2本連続で石川がトスを託された場面で決め切ると、その後の守備も光り勢い付いて1セット目を逆転で先取。続く第2セットはノヴァ―ラが主導権を握り、出だしから石川が見事なディグを見せると攻撃だけでなく守備でも存在感を発揮し、得点へ結びつけこのセットも取った。3セット目はサイドからの攻撃で得点を重ねノヴァ―ラ優勢の展開が続くと最後は石川がダイレクトでスパイクを決め切りストレートで勝利した。
関が先発出場したコネリアーノはクーネオと対戦。1セット目は関がオポジットを中心に攻撃を組み立てコネリアーノが得点を量産する。中盤サーブで崩される場面もあったが危なげなく1セット目を先取した。2セット目はクーネオが先行するが、関のサーブで崩し攻撃を絞るとブロックで得点しコネリアーノが逆転し流れに乗る。その後はブロード攻撃や関のツーアタックも決まり2セット目もコネリアーノが取った。3セット目は序盤こそ拮抗したものの、パイプやクイック攻撃も使いクーネオを翻弄し25-18で3セット目を取りストレートで勝利した。この試合で安定したトスワークに加え、フェイントを拾うなど守備でも貢献した関は今季2度目のMVPを獲得した。
ミラノの福留も先発出場したがもう一人のリベロ、ジュリエット・ジェリンが主にコートに立つこととなった。なかなか攻撃がかみ合わないミラノ。徐々にハマりだすも、ヴォッレフォリアも攻撃の手を緩めず、デュースにもつれ込ん中30-28で1セット目はミラノが先取。第2、第3セットミラノはブロックを利用される場面が増え、思うように攻撃が出来ず、ヴォッレフォリアが得点を重ね続けてセットを落とした。4セット目はミラノのパオラ・エゴヌの活躍が光り奪い返すと、第5セット終盤に福留が再度コートに立ってネット際で丁寧にボールを繋ぐ。最後はアンナ・ダネーシのサービスエースでこのセットを取りフルセットの末ミラノが勝利した。
次戦の第12節は8日2:00にノヴァ―ラはヴァッレフォリアと対戦、コネリアーノはフィレンツェと3:00に対戦し、ミラノは9日2:00にスカンディッチと対戦する。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsベルガモ(〇3-0)
先発出場
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsクーネオ(〇3-0)
先発出場
・福留慧美(ミラノ)
vsヴァッレフォリア(〇3-2)
先発出場、途中交代