12日、皇后杯ファイナルラウンド1回戦、ブレス浜松vs筑波大がAsueアリーナ大阪で行われた。

 現在Vリーグで全勝首位を走るブレス浜松に在籍するアウトサイドヒッター(OH)の早川京美は対戦相手の筑波大出身。筑波大は先日行われた全日本インカレで優勝を果たしたばかりだ。現在のメンバーで最後の大会となり、両チーム思い入れ深い試合となる。

 ブレス浜松はオポジット(OP)若泉佳穂アウトサイドヒッター(OH)アンドラデ・レイレライ二と早川京美、ミドルブロッカー(MB)に狩野亜衣と神田さくら、セッター(S)に坂口莉乃、リベロ(L)に畠山初音を起用。

 筑波大学はOP門田湖都、OHは阿部明音、瀧澤凛乃、MBに本田凛、清岡美緒、Sは熊谷仁依奈、Lに中村悠と井上凛香を起用した。

 第1セット、ブレス浜松がOP若泉を中心に得点を重ねる。筑波大もパネルやベンチまでボールを追いかけ気迫あるプレーを見せるが先にテクニカルタイムアウトにたどり着いたのはブレス浜松。ブレス浜松のアンドラデが長い手足を活かしてスパイクを何度も繋ぐラリーが見られこれをブレス浜松がが制す。筑波大もブロード攻撃やバックアタックなど多彩な攻撃を見せて反撃し、サイドアウトを重ね19ー19の同点となる。20点台では両チーム打ち合いとなったが最後は筑波大のミスで笛が鳴り、25ー23で1セット目をブレス浜松が取った。

 続く第2セット、筑波大がリードして試合が展開する。筑波大の4年生、OP門田のサーブやミドルからの攻撃で序盤に5ー10まで点差が開いた。ブレス浜松はブロックを利用される場面が増え、若泉やアンドラデのスパイクは決まるもののサイドアウトが取れない。その後も筑波大の本田のサービスエースで15ー22、そして先にセットポイントを取った筑波大がブロード攻撃を決め19ー25でこのセットを奪った。

 第3セットはブレス浜松が息を吹き返した。11ー7で何度も何度も筑波大のスパイクをブロックで防ぎミスを誘うとさらに勢いに乗り、強烈なスパイクと粘り強い守備で得点につなげる。点差がなかなか埋まらない中、筑波大も多彩な攻撃で応戦するが、レセプションが乱れるとアンドラデのバックアタックが突き刺さり25ー19でブレス浜松が奪い返した。

 第4セットは両チーム一歩も譲らない拮抗した試合展開となった。瀧澤のサーブから10ー14とリードした筑波大は阿部が強打と軟打を使い分け得点を加算する。ブレス浜松はディグが乱れ思うような攻撃に繋げられない。途中、神田さくらが転倒し立ち上がれず、コートを後にした。中盤から筑波大がリードしたまま試合は進みここでも阿部が決めセットポイント。門田がフェイントを押し込み筑波大がこのセットを取った。

 最終第5セットは序盤から筑波大が勢いを見せる。ブロックアウトを利用した得点や、粘り強い守備で4ー8としコートチェンジ。重要な場面でのサーブがアウトとなってしまい点差が広がったブレス浜松。アンドラデの強烈なサーブと早川のスパイクで追い上げを見せるが、最後はブレス浜松の攻めたサーブがアウトとなり9ー15で筑波大学がセットカウント2ー3で勝利した。

 1セット目は守備に隙が見られ、ブレス浜松の強力な攻撃に苦しんだ筑波大だが2セット目以降は守備が固まり、相手ブロックを上手く利用しボールを繋げ勝利へと結びつけた。1回戦を勝利した筑波大は明日、13日に2回戦をNECレッドロケッツ川崎と対戦する。

■試合結果

ブレス浜松- 筑波大学

第1セット 25-23

第2セット 19ー25

第3セット 25ー19

第4セット 20ー25

第5セット 9—15

この記事を書いたのは

VOLLEYBALL KING 編集部

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