令和6年度皇后杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準々決勝が14日にAsueアリーナ大阪で行われた。

 Dコート第3試合は、13日に行われた2回戦で相手をストレートで下したチーム同士の戦いとなった。

 埼玉上尾メディックスは、アウトサイドヒッター(OH)にロゾ・サラ、佐藤優花、ミドルブロッカー(MB)に権田寛奈と山中宏予、セッター(S)に岩崎こよみ、オポジット(OP)に黒後愛、リベロ(L)に山岸あかねをスタメンに起用。

 一方のSAGA久光スプリングスは、OHに北窓絢音と深澤めぐみ、MBに荒木彩花と平山詩嫣、Sに栄絵里香、OPにステファニー・サムディ、Lに西村弥菜美を起用した。

 第1セット、埼玉上尾が先にリードを奪い一時3点差としたものの、SAGA久光もすぐに追いつき同点とする。埼玉上尾はフェイントで冷静に得点を重ねる場面も見られ、再び前に出る。中盤やや追い上げられる場面もありつつも、序盤に奪ったリードを守り抜き、25ー20で埼玉上尾が第一セットを先取した。

 第1セットとは異なり、第2セットはSAGA久光がリードしての立ち上がりとなった。しかし、埼玉上尾は佐藤の3連続ポイントで追い上げ、9ー10、10ー10と連続でのブロックポイントも見せた。しかしSAGA久光は北窓の連続ポイントで再び前に出る展開に。追いかける埼玉上尾も選手交代を駆使しながらゲームを進め、ロゾのサービスエースで24ー24とデュースとする。4度のデュースとなったが、最後はSAGA久光が得点を決めこのセットを奪い返した。

 続く第3セット、黒後のサービスエースで5ー3と前に出る。流れを渡したくない両チームは粘り強い守備から攻撃へと繋げる場面を何度も見せ、大幅なリードを許さない。その展開から抜け出したのは埼玉上尾だった。ストレートに叩き込んだあと、ブロックを吹き飛ばす強烈なスパイクも決めた黒後の活躍が光り点差をさらに離すと、終盤ではチームとしてブロックでの得点も目立ち、埼玉上尾は25ー21でこのセットを奪った。

 第4セット、互いに高い守備力を見せ長いラリーとなる場面が多く見られたが、その中でも得点を重ねたSAGA久光が6ー3と前に出る。その後もリードを保ってゲームを進めたものの、埼玉上尾が徐々に追い上げる。このセットで決め切りたい埼玉上尾だったが、序盤に許した点差を詰めることができずにこのセットを落とし、勝負の行方は第5セットへと持ち込まれた。

 最終第5セットも互いに気迫のこもったプレーが続き、一進一退の攻防となる。6ー5の場面でSAGA久光のサービスエースが決まると流れをつかみ、2点をリードしてコートチェンジとなった。負けられない埼玉上尾も攻め続け9ー8と逆転に成功したものの、レセプションが乱れ攻撃へと繋げられない場面もあり、再びリードを許す。最後はサムディが存在感を示し、15ー11でSAGA久光がこのセットを奪った。

 この試合に勝利したSAGA久光は、このあと行われるPFUブルーキャッツ石川かほくと大阪マーヴェラスの勝者と、明日15日(日)14:00より準決勝を戦う。

 ■試合結果

 埼玉上尾メディックス 2ー3 SAGA久光スプリングス

 第1セット 25ー20

 第2セット 26ー28

 第3セット 25ー21

 第4セット 21ー25

 第5セット 11ー15