令和6年度天皇杯 全日本バレーボール選手権大会 ファイナルラウンド準決勝が15日にAsueアリーナ大阪で行われた。
Dコート第2試合は、準々決勝を埼玉上尾メディックスと戦いフルセットの末勝利したSAGA久光スプリングスと、同じく準々決勝でPFUブルーキャッツ石川かほくをセットカウント3ー1で下した大阪マーヴェラスが対戦した。
SAGA久光は、アウトサイドヒッター(OH)に北窓絢音と深澤めぐみ、ミドルブロッカー(MB)に荒木彩花と平山詩嫣、セッター(S)に栄絵里香、オポジット(OP)にステファニー・サムディ、リベロ(L)に西村弥菜美を起用。
一方の大阪MVは、OHに田中瑞稀と林琴奈、MBに蓑輪幸と大山遼、Sに塩出仁美、OPにリセ・ファンヘッケ、Lに西崎愛菜をスタメンに起用した。
第1セット、荒木のクイックや深澤のサービスエースで4ー2とSAGA久光が前に出る。その後も順調に得点を重ね、12ー6と大幅にリードしてテクニカルタイムアウトを迎えた。14ー7の場面では平山の落ちるようなサービスエースが決まりさらに点差を離すと、センター線も絡めた攻撃で相手を突き放す。終盤にかけて田中の活躍が光り大阪MVが巻き返し、3点差まで迫ったものの最後は荒木が得点を決めSAGA久光が第1セットを先取した。
第2セットは大阪MVが先行する展開に。追いかけるSAGA久光は深澤を中心に得点を重ねるもなかなかその背中を捕らえることができずに中盤の戦いへと入った。中盤、深澤のスパイクで14ー14と同点にしたSAGA久光は、その直後にブロックで相手の攻撃を仕留め、逆転に成功。田中のスパイクミスで3点に広げたリードを保ってゲームを進めると、22ー18の場面では代わって入った中川美柚がサービスエースを取りチームを勢いづけた。最後は平山のライト攻撃が決まり、このセットも連取した。
続く第3セット、先にリードを奪ったのはSAGA久光だった。このセットを奪い返したい大阪MVは、様々な攻撃を仕掛け追いかけるも、ブロックでタッチを取り攻撃に繋げるSAGA久光の勢いを止めることができない。17ー16と追い上げる大阪MVは、この試合で点数を重ねている田中のスパイクが決まり同点とするとその直後に逆転し、4点のリードを奪う。終盤驚異の追い上げを見せ25ー23で大阪MVが第3セットを奪い返した。
第4セット、このセットを取り切り勝利をつかみたいSAGA久光と、次のセットへと向かいたい大阪MVは、互いに攻守にわたって高いレベルのプレーを見せる。気持ちのぶつかり合いとなったこのセットは点を取りあう展開が続いたが、SAGA久光が18ー16とリードする。ゲームは終盤に差し掛かり、徐々に点差を広げたSAGA久光が逃げ切る形となり、このセットも奪った。
この試合に勝利したSAGA久光は、ヴィクトリーナ姫路と12月21日(土)14:00より決勝を戦う。
■試合結果
SAGA久光スプリングス 3ー1 大阪マーヴェラス
第1セット 25ー21
第2セット 25ー20
第3セット 23ー25
第4セット 25ー21