17日に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の予選ラウンドが行われ、日本のNECレッドロケッツ川崎はベトナムのLPバンク・ニンビンと対戦した。
中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。
9月に行われた2024アジア女子バレーボールクラブ選手権で優勝を飾り、今大会の出場権を獲得したNEC川崎は、初戦でベトナムのLPバンク・ニンビンと対戦。LPバンク・ニンビンは同大会の決勝でNEC川崎にストレート負けを喫しながらも、準優勝で今大会への出場を決めたチームだ。
NEC川崎はアウトサイドヒッター(OH)にタイ出身のアチャラポーン・コンヨットと佐藤淑乃、ミドルブロッカー(MB)に山田二千華と島村春世、セッター(S)に中川つかさ、オポジット(OP)にブラジル出身のロレイナ・メアリーズ・ダ・シルバ、リベロ(L)に大工園彩夏をスタメン起用した。
第1セットは序盤からNEC川崎が攻守で相手を圧倒し、大きくリードを奪う。もったいない連携ミスによる失点から相手のブロックやサーブで1点差まで詰め寄られたNEC川崎だったが、中盤はアチャラポーンのサービスエースから再び流れを掴んだNEC川崎が、トータルディフェンスからセンター攻撃を交えた攻撃で最大8点までリードを広げ、終盤に入る。その後、相手もブロックで食い下がるが、20点以降の2枚替えも機能したNEC川崎がセットを先取する。
続く第2セットはロレイナのオフェンスでの活躍が光り、NEC川崎が一歩前に出る入りとなった。ブロックポイントで流れを引き寄せたNEC川崎が点差を広げて入った中盤もアチャラポーンを軸とした攻撃でサイドアウトとブレイクを重ねたNEC川崎が最大8点差までリードを広げる。その後も安定したパフォーマンスで流れを渡さないNEC川崎は終盤にもその差を広げ、10点差でセットを連取する。MBの山田や島村を中心としたブロックタッチや、中川や2枚替えで入った塚田しおりのトスワークの光ったセットとなった。
第3セットもロレイナのサービスエースから勢いに乗るNEC川崎がリードする入りとなった。ディフェンスで相手にプレッシャーをかけてミスを誘うNEC川崎は中盤、佐藤や山田にサービスエースも飛び出し、相手にダブルスコアをつける。勢いの止まらないNEC川崎は攻守で相手に力を見せつけ、危なげなく第3セットを取り、初戦を白星で飾った。
サーブやブロックなど攻守で相手を圧倒したNEC川崎は次戦、18日(水)17時より南米クラブ選手権で準優勝だったブラジルのプライア・クルーベと対戦する。
■試合結果
NECレッドロケッツ川崎 3―0 LPバンク・ニンビン
第1セット 25―18
第2セット 25―15
第3セット 25―13