22日に2024年FIVB女子世界クラブ選手権の決勝が行われ、関菜々巳が所属しているイタリアのコネリアーノは中国の天津渤海銀行女子バレーボールクラブと対戦した。
中国の杭州市にある黄龍スポーツセンターで行われる今大会は、予選ラウンドで8チームが2つのプールに分かれて総当たり戦を行い、各プール上位2チームが21日(土)から行われる決勝ラウンドに進み、その後はトーナメント戦で優勝を争う。
予選ラウンド含め、ここまでの全4戦をストレート勝利で決勝の舞台まで勝ち上がったコネリアーノは、開催国である中国の天津渤海銀行女子バレーボールクラブとの決勝に挑んだ。対する天津渤海銀行女子バレーボールクラブも準決勝まで、予選ラウンドを含めた4戦全勝で決勝へコマを進めている。
関はベンチスタートとなった第1セットは序盤、ブレイクを取り合う一進一退の攻防となったが、中盤に差し掛かった場面、コネリアーノは相手のスパイクを止めきれずにリードを奪われる。しかし点差を縮められないまま入った終盤、プッシュを交えたオフェンスから着実に点差を縮め始めたコネリアーノは、20ー20で同点に追いつく。終盤にかけて高いパフォーマンスできっかけを作り出し、流れをものにしたコネリアーノがセットを先取する。
続く第2セットは、攻守で力を見せるコネリアーノがリードする入りとなった。中盤以降も粘り強い繋ぎやブロックタッチから強力なスパイクで得点を重ねるコネリアーノがその差を大きく広げる。2連続サービスエースも飛び出し、完全に流れを握ったコネリアーノは25ー15と危なげなくセットを連取する。
第3セットは相手のディフェンスが光り、リードを許す入りとなったものの、ブロックポイントで追い上げるコネリアーノが14ー13と逆転に成功する。その後もコネリアーノはディフェンスの良い相手に対し、緩急をつけたスパイクや負けずとも劣らないディフェンス力で対抗し、リードを広げる。終盤、2セットダウンで後のない相手が食い下がるが、最後は開催国である中国のエース、シュ・テイのスパイクで第3セットを取ったコネリアーノがストレート勝利で2024年女子世界クラブ選手権の女王に輝いた。
関の出場機会はなかったものの、試合を通して粘り強い繋ぎや徹底したブロック&ディフェンス、強力なオフェンスで力を見せつけたコネリアーノが2022年以来の優勝を果たした。9月にイタリアで行われた女子スーペル・コッパでも優勝を果たしたコネリアーノは、今大会で今季2個目のタイトルを獲得。ここまでその実力を遺憾なく発揮している。
■試合結果
コネリアーノ 3―0 天津渤海銀行女子バレーボールクラブ
第1セット 25―21
第2セット 25―15
第3セット 25―20