[写真]=Lega Pallavolo ※写真は2024年10月20日のもの

 2024年12月22日に開催されたセリエA第13節から4連敗中だった、垂水優芽がレンタル移籍中のチステルナ。1月19日に第17節が行われたパドヴァ戦では、フルセットの末に勝利を掴み、約1ヵ月ぶりの白星を掴んだ。

 開幕以降、あまり出場機会に恵まれず、途中出場してもコートに立つ時間が限られていた垂水だったが、パドヴァ戦では2セット目序盤から5セット目の最後までコートに立ち続け、ブロック2本、勝利を決めるサービスエース1本を含む13得点をあげ、チームの勝利に貢献した。試合後にはチームメイトから大きなコールを受け、MVPの景品を受け取る姿もあった。

 その試合を振り返り、垂水はクラブ公式サイトを通してコメントを発表している。

「連敗が続いていた中だったので、この勝利は本当に嬉しいです。個人的にも満足しています。これほど長い時間コートに立ってプレーするのは本当に久しぶりでしたが、それでも緊張はしなかったです。簡単な勝利ではなかったですし、レセプションの基本的な部分など、自身としても、チームとしても改善しないといけない部分もありました。私の目標は、そういった部分を改善するために取り組むことです。パドヴァ戦ではサーブとブロックという重要な2つの部分で自分たちが効果的に決められたことが、勝敗を分けたと思います」

 また、パドヴァ戦でMVPに選ばれたミドルブロッカーのダニエレ・マッツォーネも今試合での勝利に対して喜びを表した上、垂水についても言及している。

「今試合は、垂水優芽のプレーをとてもうれしく思う。彼は本当に良いプレーをしたし、彼が自分のスペースを切り開いてくれたことをうれしく思う。勝利にも、彼の出場にもとても満足している。すべての試合にはそれぞれのストーリーがあるけれど、常にベストを尽くすためにプレーしている」

 久々の勝利を手にしたチステルナは、現時点で6勝10敗と8位につけている。8位以内に入りプレーオフに進むためには今後も勝ち続けることが必要になってくる。これからの垂水のプレーとチステルナの勝利に期待していきたい。