8日にコッパ・イタリアの準決勝が行われ、関菜々巳所属のコネリアーノと石川真佑所属のノヴァーラが対戦した。
セリエAのレギュラーシーズン前半戦の上位8チームによって、トーナメント方式で争われるコッパ・イタリア。前半戦を1位で終えたコネリアーノは、昨年12月31日に行われたヴァッレフォリアとの準々決勝でストレート勝利を飾り、準決勝に進出した。一方、前半戦を4位で終えたノヴァーラも昨年12月30日に行われたブストアルシーツィオとの準々決勝でストレート勝利し、準決勝へと駒を進めていた。
コネリアーノの関はベンチスタート、ノヴァーラの石川はスタメン起用となった第1セット。コネリアーノが連続得点で8ー4とリードする入りとなった。石川にはコネリアーノの高いブロックに阻まれるシーンや連携ミスでの失点が見られた。勢いに乗るコネリアーノはブロックから15ー7と大きくリードを広げる。しかし中盤、好レシーブからの得点やラリーを制したことで流れを引き寄せたノヴァーラはブレイクに成功し、3点差まで詰め寄る。その後、ブロックポイントで18ー19と1点差まで迫ったノヴァーラだったが、最後までブロックでプレッシャーをかけ続けたコネリアーノがセットを先取する。打数を上げられなかった石川は1得点に留まった。
続く第2セットも高いスパイク決定力を見せるコネリアーノが、序盤からリードを奪う。石川含めコネリアーノのブロックに苦しむノヴァーラは、スパイクミスや相手のブロックで失点がかさむ。試合が動いたのは中盤、守備に粘りが出始めたことでノヴァーラが、最大5点差から15ー16と1点差まで迫る。以降は一進一退の攻防が続く中、23ー21の重要な場面ではポイントには繋がらなかったものの、関がリリーフサーバーで登場。一瞬の日本人対決が実現した。食い下がったノヴァーラだったが、逆転とはいかず。相手のスキを見逃さないコネリアーノがセットを連取した。石川は中盤以降ブロックにシャットされる回数を減らし、守備面ではコート外へ大きく飛んだボールを繋げる姿を見せたがこのセットも1得点のみと苦しい状況となった。
スパイク決定率の上がらない石川がベンチスタートとなった第3セットは、この試合で初めてノヴァーラが5ー1と先行する。しかし高い攻撃力で追い上げるコネリアーノが13ー12と逆転に成功すると、以降は終盤まで拮抗した展開となる。22ー23の場面では石川がサーブのターンでコートイン。しかし、最後はここまでノヴァーラを襲っていたブロックポイントで第3セットを取り切ったコネリアーノが、ストレートで勝利を飾った。
高いブロックやMBを交えた強力な攻撃でストレート勝利を収めたコネリアーノ。対するノヴァーラは、コネリアーノのオフェンスやブロックに対応しきれず、苦しい試合運びで負けを喫した。石川もスパイク決定率を上げられず、第3セットではベンチに下がるなど悔しい試合となった。6年連続7度目の優勝を目指すコネリアーノは、本日23:20より福留慧美が所属しているミラノとの決勝戦に挑む。
■試合結果
コネリアーノ 3―0 ノヴァーラ
第1セット 25―21
第2セット 25―23
第3セット 25―23