[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 9日にコッパ・イタリア女子の決勝が行われ、関菜々巳が所属するコネリアーノと福留慧美が所属するミラノが対戦した。

 セリエAのレギュラーシーズン前半戦の上位8チームによって、トーナメント方式で争われるコッパ・イタリア。8日から9日に行われた準決勝でコネリアーノはノヴァーラと対戦しストレートで勝利を収め、ミラノはスカンディッチと対戦しフルセットの激戦を制して決勝戦に駒を進めてきた。

 その決勝戦では、関と福留ともにベンチからのスタートとなった。第1セットは序盤から拮抗した試合展開となる。お互いに点を取り合い、点差がつかないまま終盤に入る。関は21ー20の場面でリリーフサーバーとしてコートに入るが、そのサーブがミスとなる。このワンプレーで関は再びベンチに下がるが、その後も両者譲らず一進一退の攻防が続く。デュースに入るもお互いに2点差をつけることができず、30点台に突入。いつまで続くのかと思われた第1セットだったが、コネリアーノのアウトサイドヒッター(OH)のシュ・テイが決めセットポイントを握ると、最後はOHガブリエラ・ギマラエスが得点し37ー35という点数で1セット目を制した。

 続く第2セット、先に前に出たのはコネリアーノだった。中盤にもブロックポイントなどでブレイクを重ね一時は5点差まで広げる。しかしミラノも負けじとサービスエースを取り勢いに乗ると、一気に2点差まで迫る。そこからミラノの流れになるかと思われたが、直後にコネリアーノが切り返してブレイクを成功させて再び点差をつけると、さらに4連続ポイントを奪い22ー16と6点差をつけ、勢いそのままコネリアーノが25ー20とこのセットも連取する。

 注目の第3セット、序盤に先行したのは勝利に王手をかけたコネリアーノ。後がないミラノも追いかけ食らいつくが、2、3点差をなかなか詰められないまま試合が進む。選手交代をしながらなんとか追いつきたいミラノだったが、上手くはまらず、スパイクミスも重なって19ー14と5点差をつけられ苦しい状況に。終盤ミラノのオポジットであるパオラ・エゴヌを中心に連続ポイントを奪って追い上げるも力及ばず、最後はシュ・テイが得点を決め、コネリアーノが25ー20で制し、ストレートでの勝利を飾った。

 今試合では関はリリーフサーバーでのワンプレー、福留は出場なしで日本人同士の対決はかなわずだったが、コネリアーノは準々決勝からすべての試合でストレート勝利を収め、脅威の強さで6年連続7度目の優勝を果たした。リーグ戦でも未だ負けなしのコネリアーノだが、今後どこまでその強さを証明し続けるのか。

■試合結果

コネリアーノ 3ー0 ミラノ

第1セット 37ー35
第2セット 25ー20
第3セット 25ー20