16日から17日にかけてセリエA女子の第23節が行われた。今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
今節では、関所属のコネリアーノと石川所属のノヴァーラが対戦した。その第1セット、関はスタメンでの出場、石川はベンチスタートとなったが、中盤コネリアーノに4点差をつけられたところで石川が交代でコートに入り前回の対戦では実現しなかった日本人対決が実現。追い上げたノヴァーラを終盤に突き放したコネリアーノが1セット目を先取する。続く2セット目はスタートから2人はコートを挟んでプレーをし序盤は拮抗した展開に。しかし中盤にサーブで崩しブレイクしたノヴァーラが流れを掴み、このセットを取り返す。
3セット目は、1、2セット目に決定率で苦しんだ石川が徐々に息を吹き返す。関は苦しい体勢からも懸命にトスを上げ攻撃につなげる。中盤から拮抗した展開になる中、最後はコネリアーノが逃げ切りセットを制すが、続く4セット目はノヴァーラが取り返し、勝負はフルセットにもつれる。最終セットは、関はベンチとなったが石川は序盤から巧みにブロックアウトを取り得点。中盤に同点に追いつき食らいついたノヴァーラだったが、サービスエースで失点するとそこからコネリアーノが勢いに乗りこのセットを制し、23連勝と開幕からの連勝記録を伸ばした。
今試合で関は1セット目から4セット目に出場、石川は1セット目途中から最終セットまで出場し9得点をあげた。ノヴァーラは敗戦したが、今シーズンのリーグ戦で初めてコネリアーノ相手に勝ち点1を取る健闘を見せた。順位は変わらず、コネリアーノは首位を独走、ノヴァーラは4位としている。
ここまで17勝5敗のミラノは、11勝11敗のベルガモと対戦し、福留はベンチスタートとなった。第1セット序盤からミラノがブレイクを重ねリードするが、5連続失点で逆転を許す。しかしその直後にミラノが連続ポイントを取り返し再び前に出るとその勢いのまま先取する。続く2セット目、スタートは拮抗した展開になるが、7ー7の同点の場面から相手のスパイクミスも重なってブレイクを成功させると、2連続のブロックポイントも飛び出しミラノが怒涛の9連続ポイントを奪う。一気に点差を引き離したミラノがその勢いのまま2セット目も連取し、3セット目も中盤からリードを守ったミラノが制し、ストレートでの勝利を飾った。
今試合で福留の出番はなかったが、下位チームに確実に白星をあげたミラノは18勝目をあげた。順位は前節から変動はなく3位をキープしている。
残り3戦となったレギュラーラウンド。次戦第24節では、23日(日)2:00より首位のコネリアーノは10位のクーネオと、24日(月)1:00より4位のノヴァーラは7位につけるベルガモと、3位のミラノは8位のヴァッレフォリアと対戦する。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsコネリアーノ(●2-3)
途中出場で9得点
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsノヴァーラ(〇3-2)
先発出場
・福留慧美(ミラノ)
vsベルガモ(〇3-0)
出場なし