19日(水)、大同生命SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の第16節GAME1が開催され、東レアローズ静岡と東京グレートベアーズが国立代々木競技場第二体育館で対戦した。
平日開催のナイターゲームとなったこの試合。これまで両チームは2度対戦しており、東京GBがいずれも勝利している。
東レ静岡はアウトサイドヒッター(OH)に重藤トビアス赳と楠本岳、ミドルブロッカー(MB)に難波尭弘と西本圭吾、セッター(S)に新貴裕、オポジット(OP)にブラジル出身のアラン・ソウザ、リベロ(L)に武田大周をスタメンに起用。
対する東京GBはOHに後藤陸翔とアレックス・フェレイラ、MBに大竹壱青と伊藤吏玖、Sに今橋祐希、OPにマチェイ・ムザイ、Lに古賀太一郎をスタメンに起用した。
第1セット、先にリードを奪ったのは東京GBだった。東レ静岡のエース、アランを後藤が完璧なブロックでシャットアウトすると、それに続いてフェレイラがサービスエース。チームは完全に勢い付いたと思われたが、ここから東レ静岡が反撃に出る。内定選手の楠本が立て続けに得点すると、西本が連続でサービスエースを奪い、一気に逆転。そのままリードを守り、東レ静岡が第1セットを先取した。
続く第2セットは、第1セットを落とした東京GBがしっかり立て直し、序盤からリードを奪う展開。守備の面で光るプレーが多く見られ、ラリーを取り切りチームに流れを引き寄せていく。対する東レ静岡は、西本の鉄壁ブロックなどで食らいつくも、東京GBの勢いは止めることがなかなかできない。東京GBが大量リードを守り抜き、第2セットを取り返した。
第3セット、東レ静岡はスタートからOH藤中優斗、MB上條レイモンドを起用しリズムを取りもどすと、L武田を中心に気迫あふれる素晴らしい繋ぎを何本も見せ、序盤から大きくリードを奪う。対する東京GBは、途中から柳田将洋を起用し、ファンの大きな声援を背に巻き返しを図る。しかし、ミスが続き、勢いにおる東レ静岡の背中をなかなか掴むことができない。東レ静岡は掴んだ流れを終始離さず、大きくリードを保ったまま第3セットを取り返した。
第4セット序盤、東京GBが先に一歩リードすると、東レ静岡はこの試合で初めてOH山田大貴を起用し、すぐさま巻き返しを図る。途中起用の山田がすぐさま得点し流れを掴みかけたと思われたが、東京GBのムザイが躍動。強烈なスパイクを連続で叩き込み、流れは渡さない。セット後半はブロック合戦。途中起用の東レ静岡S小野寺瑛輝が完璧なブロックをみせると、東京GBのOH亀山拓巳もすかさずブロック。第4セットはこれまで以上に気迫あふれるセットとなったが、東京GBが最初に奪ったリードを守り抜き、このセットを取り返した。
交互にセットを取り合い迎えた勝負の第5セット。序盤はチームのキャプテンも務める重藤がプレーでも声でも躍チームを鼓舞し東レ静岡が先にリードを奪う。内定選手の楠本がこのセットでも大事な場面で得点しチームの勝利を大きく引き寄せる。対する東京GBも気迫は一切劣らず、粘りのプレーでロングラリーを制すとこの日一番の盛り上がりを見せる。一瞬も目を離せない激闘は最後まで続いたが、この戦いに終止符を打ったのはなんと東レ静岡の楠本。内定選手とは思えない冷静さと活躍でチームの勝利に大きく貢献した。
フルセットにまでもつれ込んだこの試合、終了時刻は22時を回っていたが、両チームの白熱した戦いにファンは声援を送り続けた。勝利した東レ静岡はこれまで連敗が続いていたため、チームにとっては嬉しい大きな勝利となった。明日20日(木)にも、同会場で19:05からGAME2が開催される。
■試合結果
東京グレートベアーズ 2-3 東レアローズ静岡
第1セット 23-25
第2セット 25-18
第3セット 18-25
第4セット 25-19
第5セット 13-15