SV.LEAGUE MEN(SVリーグ男子)の東京グレートベアーズは2日、ポーランド人オポジットのマチェイ・ムザイの試合出場停止処分について、クラブ公式サイトにて説明した。
1日、第17節GAME1で有明コロシアムにて大阪ブルテオンと対戦した東京GB。第1セットを先取するも、そこから3セット続けて奪われ、逆転負けを喫した。
この試合の2セット目途中、ネット際で接触したムザイと大阪Bのミゲル・ロペスのプレーをきっかけに両チームの選手たちがコート中央に集まって口論となる事態に。その後ムザイとロペスの2人にレッドカードが提示されていた。
この事態を受け、東京GBは1日の18時57分にクラブとしてムザイに不適切発言があったことを認め、出場停止を科すことを発表。2日に行われるGAME2について出場させないことをクラブ公式SNSにて発表していた。
その後、SVリーグもムザイによる相手選手への差別的・侮辱的発言があったことを確認し、GAME2への出場停止が決定。2日のGAME2の出場停止以外の制裁については、後日開催する規律委員会で決定することが発表されていた。
東京GBは、2日にもクラブ公式サイトにて改めて声明を発表し、今回の事態について説明。大阪Bやファンらに謝罪するとともに、クラブとしても厳正に対処していくとしている。
「試合後に行われた一般社団法人 SVリーグ(以下、SVリーグ)による聞き取り調査の結果、マチェイ・ムザイ選手による相手選手への差別的・侮辱的発言があったことを確認いたしました」
「大阪ブルテオンの選手・スタッフの皆様、両チームのファンの皆様、 SVリーグ関係者の皆様、そして、すべてのバレーボールを愛する皆様へご不快な思いをさせたことを深くお詫び申し上げます」
「試合中の出来事でありエキサイトしていたとはいえ、差別的・侮辱的発言はスポーツ選手として相手へのリスペクトに著しく欠け、人権や名誉を傷つける行為であり、いかなる理由があっても正当化されるものではないと、東京グレートベアーズは考えます」
「今回の事象について、クラブとしても厳正に対処するとともに、また今後の調査に関しましても引き続き協力し対応してまいります」
また、リーグからの発表よりも先にクラブから出場停止の発表があったことについては、あくまでクラブの初動対応と説明。「出場停止処分」ではなく「出場自粛」という表現が正しかったと訂正しつつ、その後の聞き取り調査の結果、SVリーグから正式に出場停止処分が下されたということだ。
「なお、リーグからの公式リリースに先んじてSNSで発信した内容につきまして、出場停止処分はリーグが科すものであり、出場自粛が正確な表現でしたので訂正いたします。また、あくまでクラブの初動対応として行った自主制裁であり、クラブの判断をリーグが追認したという事実はなく、リーグは聞き取り調査に基づき適切にリリースを行ったことをご報告いたします」