セリエA男子のレギュラーラウンド最終戦となる第22節が日本時間の3月3日(月)に行われ、垂水優芽が所属するチステルナはモンツァと対戦し、2ー3(27ー25、19ー25、28ー26、24ー26、17ー15)でフルセットの末敗れた。
第1セットはベンチスタートとなった垂水。序盤は拮抗した点の取り合いとなるが、中盤にサービスエースで流れを掴んだチステルナが4連続ポイントを奪いリードする。しかし要所でブレイクを成功させたモンツァが追い上げ、20ー20の同点に追いつくと、そこから一進一退の攻防が続きデュースに突入。最後は3度目のセットポイントを奪ったチステルナが27点目を決め、27ー25で1セット目を先取した。
続く第2セットは序盤からモンツァのリードで試合が進む。このセット、2ー4とリードされた早い段階でコートに入った垂水。なかなかスパイクを決め切ることができず、またブロックに阻まれるなどして決定率に苦しむ。このセット全体を通してチステルナはモンツァのブロックに苦しめられ追い上げることができず、19ー25でセットを取り返される。
第3セットは垂水がスタートからコートに立つ。伸びるサーブでサービスエースを取ると、巧みなフェイントやエンドライン上にスパイクを決めるなどして得点を重ねる。序盤からチステルナが僅かなリードを保ち試合が進んでいた中、中盤に同点に追いつかれる。そこから取っては取り返される展開で点差がつかずに、1セット目同様デュースにもつれ込む。最後はセットポイントをチステルナが握った場面でモンツァのサーブがミスとなり、28ー26でチステルナがこのセットを取り切る。
注目の第4セット、最後までどちらに転ぶか分からない試合展開となる。序盤にリードを奪ったのはモンツァだったが、中盤でチステルナが15ー15と追いつく。その後再びモンツァがブロックポイントを皮切りに流れに乗るが、20点目以降にブレイクを成功させたチステルナが24ー24と再び追いつき、今試合3度目となるデュースに。しかし後がないモンツァが意地を見せ、最後は好調なブロックでチステルナの攻撃を仕留め、26ー24でこのセットを制し、勝負の行方は最終セットに持ち越される。
勝負が決まる第5セット、両者点の取り合いで点差がつかずに進む。垂水は途中でベンチに下がるが、その後も拮抗した攻防が続く。先に10点目にのせたのはモンツァで12ー14とマッチポイントを握るが、そこから2連続ポイントで14ー14と同点に追いつくチステルナ。しかし4セット目同様、最後にブロックを決めたモンツァが15ー17でこの接戦を制した。
5セット中4セットがデュースとなる大接戦の試合を落とし、チステルナは悔しい敗戦となった。垂水は2セット目から途中出場し、サービスエース1本を含む10得点をあげた。今試合には敗戦したチステルナだが、レギュラーラウンドは9勝13敗で最終順位8位が確定し、プレーオフ出場に滑り込んだ。
準々決勝の対戦相手は、レギュラーラウンド1位通過のトレンティーノ。3月10日(月)2:00にアウェーで第1戦目の試合が行われ、2戦目はホームで3月17日(月)2:00に開催される。
■試合結果
チステルナ 2ー3 モンツァ
第1セット 27ー25
第2セット 19ー25
第3セット 28ー26
第4セット 24ー26
第5セット 15ー17