サントリーサンバーズ大阪(レギュラーシーズン2位)

アタックNo.1
大阪Bに次ぐ2位でレギュラーシーズンを終えたのはサントリー。そのサントリーはアタックが強みのチームだ。
アタック決定率と1セットあたりのアタック決定本数はSVリーグ男子の中で全チーム中トップを記録している。
その要因となってるのが3人のサイドアタッカーだ。それぞれ違った武器で二段トスを打ち切る。
1人目のドミトリー・ムセルスキーは高さが武器だ。217cmの身長を生かして敵のブロックの上からスパイクを叩きつける。サントリーで最もアタック打数が多いエースだが、全選手中6位のアタック決定率を誇る。
2人目の髙橋藍はテクニックが武器だ。ボールを手にミートさせる技術が高く、 どんなトスでも強打にする悪球打ちが得意な選手。サントリーではムセルスキーに次ぐアタック打数で、全選手中4位のアタック決定率を誇る。
3人目のデアルマス・アラインはパワーが武器だ。敵のレシーバーが反応できないほどの球速を誇るスパイクで、アタック決定率は全選手中3位だ。
また、サントリーには世界屈指の技巧派OHアレクサンデル・シリフカも控えている。シリフカのアタック決定率は3人と同等の55%を記録。天皇杯の決勝戦ではフル出場してサントリーを優勝に導いた。
チャンピオンシップでもそれぞれ異なる攻撃スタイルを持つサントリーのスパイカーたちに注目だ。
注目選手:髙橋藍

その4人の中でも注目はやはり髙橋藍だ。
日本が誇るパーフェクトなオールラウンダーで、リベロ並の守備力とエース並みの攻撃力を誇る。守備力についてはOHでは世界で5本の指に入ると評価されていて、日本代表やセリエAでは守備の要として活躍していた。
攻撃力についてはSVリーグの全選手中4位のアタック決定率を記録。ミート力が世界トップレベルで、普通は打てないようなトスも強烈に叩き込むので安心して二段トスを託せる。伝家の宝刀である超インナークロスと、350cmの最高到達点を生かして、常に高く、奥に打つことでブロックアウトで得点を奪う。
元々髙橋は守備力が目立っていて、チームの絶対的なエースをサポートする役割が印象深かったが、SVリーグで攻撃力も世界最高峰であることを改めて証明した。髙橋は攻守共に世界トップクラスの隙の無いOHだ。