ウルフドッグス名古屋(レギュラーシーズン3位)

サーブNo.1
次はレギュラーシーズン3位のWD名古屋を解説する。
WD名古屋の特徴は大きく2つある。それはエースのニミル・アブデルアジズとサーブだ。
ニミルは世界トップのオポジット。SVリーグで総得点、アタック決定率、サーブ効果率で1位の成績を誇る最強のスパイカーだ。WD名古屋の戦い方は守備で粘ってニミルに託すのが基本的なスタイルだ。
2つ目の特徴であるサーブだが、WD名古屋は全チーム中1位のサーブ効果率を記録している。スタメンの6人のサーバーの内5人がビッグサーバーで、常にブレイクを狙える。
例えばニミルのジャンプサーブは世界2位の137kmの球速を誇っていて、その上サーブミスは少なく、穴を突いた軟打も積極的に仕掛けてくる。さらにセッターの深津英臣もサーブ効果率ランキング8位に位置している。彼の変幻自在なハイブリッドサーブは日本が誇るビッグサーバー西田有志にも匹敵するサーブ効果率だ。
またルーキーの水町泰杜も日本人OHでは1位のサーブ効果率を誇っていて、対角線を狙ったジャンプサーブでサービスエースを量産している。
WD名古屋をまとめると、SVリーグ最高火力のサーブで敵のレセプションを崩すことで敵の攻撃を凌ぎ、最後は絶対的エースのニミルに託すチームだ。
注目選手:水町泰杜

そのWD名古屋の注目選手は水町泰杜。今季がルーキーイヤーながら強豪のWD名古屋でレギュラーを掴んでるOHだ。
水町の最大の特徴はビーチバレーで磨きがかかった守備力だ。ビーチバレーはたった2人でインドアバレーとほぼ同じ範囲を守るので、敵のスパイクを読む力が上がったという。水町の守備で特に優れているのが前衛でのディグで、敵レフトからのインナースパイクを上げるプレーが目立っている。
また水町は攻撃面での貢献度も高く、日本人OHでは2位のアタック決定率を記録している。水町のスパイクは速さとパンチ力が特徴的で、速いテンポで敵ブロックが完成する前にスパイクを叩き込むことでブロックアウトを奪う。
またサーブも先に紹介した通り日本人OHではNo.1の効果率を誇る強烈なジャンプサーバー。高校1年生時に春高バレーで優勝しバレー界を震撼させた超新星は、SVリーグでも変わらず輝きを放っている。