[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 セリエA女子のブスト・アルシーツィオが15日、女子日本代表のセッター関菜々巳(25)の入団を発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 関は柏井高校を卒業後、東レアローズ (現・東レアローズ滋賀)へ入団。内定期間を含め2017ー18シーズンから2023-24シーズンまで同チームに在籍し、最優秀新人賞や2回のベスト6を受賞するなど輝かしい功績を残した。2024ー25シーズンはセリエA女子で圧倒的な強さを誇るコネリアーノに移籍すると、途中出場が多かったものの、FIVB女子世界クラブ選手権やセリエA女子、女子チャンピオンズリーグなど5つのタイトル獲得に貢献した。

 その関が加入するブスト・アルシーツィオは、2024ー25シーズンのセリエA女子のレギュラーシーズンを6位で終えプレーオフに進出したものの、準々決勝でレギュラーシーズン3位のスカンディッチに敗れていた。

 また、関はクラブのインタビューに応対。新天地の印象や代表への思いについても語っている。

 コネリアーノで過ごしたイタリア1年目について「イタリアでの最初の1年は、新しい挑戦に満ちていました。日本国外でプレーするのは初めてで、一人暮らしをしたり、運転をしたり、海外での生活に適応しなければなりませんでした。しかし、世界最高の選手たちから多くのことを学び、本当に素晴らしい忘れられないシーズンを過ごすことができました」と振り返った。

 ブスト・アルシーツィオに入団した感想を聞かれると「入団できることを本当に光栄に思います。素晴らしい歴史を持つチームの一員になれたことをとても嬉しく思っています」と喜んだ。

 2024ー25シーズンでのブスト・アルシーツィオの印象や、どの選手が気になったかという質問には「非常にまとまりのあるチームだと感じました。特にオポジットのジョセフィン・オボッサに感銘を受けました。ミーティング中にビデオを見て、彼女のパワフルさに驚かされたのを覚えています」と回答した。

 来シーズンのブスト・アルシーツィオでの目標について「チームとしては、昨シーズン以上に良い結果を出したいです。この目標達成に向け、チームに貢献できる選手になれるように頑張ります」とコメントしている。

 また、2025年度の女子日本代表に招集され、活動も間近に迫る関。代表チームのセッターになることの重要性を質問されると「代表チームでプレーし、良い結果を出すことは私の最大の目標の一つです。プロに転向することを決めたとき、私は代表チームへの参加を思い描いていました。それは私にとって非常に重要であり、チームに貢献するために一生懸命プレーし続けます」と語った。

 イタリアでの2シーズン目をブスト・アルシーツィオで過ごすこととなった関。来シーズンは、新たなチームでどのようなプレーを披露するのか、今から注目が集まる。