2025-26 大同生命SV.LEAGUE MENのレギュラーシーズンは残り8試合の山場で、チャンピオンシップ(CS)出場チームの顔ぶれが見えてきた。サントリーサンバーズ大阪はここまで33勝3敗の首位と強さを見せている。3月21日のウルフドッグ名古屋戦の勝利で2位以上とCSのホーム開催権獲得を確定させた。
サントリーは昨季のレギュラーシーズンこそ大阪ブルテオンに次ぐ2位だったものの、チャンピオンシップのファイナルを制してSVリーグ男子の初代チャンピオンに輝いている。今季はさらにセッター関田誠大、リベロ小川智大と代表級の選手を獲得し、強力なアウトサイドヒッターのイゴール・クリュカも加わった。優勝候補だったことは間違いないだろうが、それにしても彼らの戦いぶりは安定している。今季は10月25日の大阪ブルテオン戦から29連勝も記録した。
「確率」を見ても、サントリーの強さはよく分かる。例えば第18節終了時点のアタック決定率はドミトリー・ムセルスキーが2位(53.9%)、髙橋藍が3位(53.0%)、イゴール・クリュカが5位(51.0%)とリーグ全体のトップ5のうち3名を占めている。一昨季に加入した髙橋藍、昨季に加入したクリュカとそれぞれ持ち味の違うスパイカーがいる。さらにブロック決定本数はリーグ一なのだから、彼らは攻守ともに強い。
第18節のウルフドッグ名古屋戦は昨季のセミファイナルでも戦った強敵との顔合わせだった。サントリーは21日が3-1(25-17/25-17/23-25/25-21)、22日は3-0(25-15/25-18/26-24)と連勝で終えている。強力なアウトサイド陣に加えて、ミドルブロッカー小野寺太志もアタックで貢献していて、「どこからでも決められる」強みが改めて見て取れた。
今季からキャプテンを任されている髙橋藍はチームの戦いをこう説明する。
「やはり非常に安定感が出てきたかなというのはあります。自分自身も、分かりやすいので言えばS1(右後ろのポジションにセッターが入った状態)の攻撃がそうです。関田選手のトスワークとコントロール性もあるのですが、元々高かった精度とクオリティがさらに高くなってきました」

関田は新加入だが、そこの連携も強みになっている。
「関田選手もそうですけど、チーム自体に向上心があるので『さらに良くしていこう』『新しい技を付けていこう、見つけていこう』という思いもあります。関田選手は日本代表でやっていたので、自分自身もそこまでストレスはなかったですし、チームもすごく早い段階でフィットしていました。それが連勝記録にもつながっているかなと思います」
どの選手も自分が打ちたい思いはあるはずだが、そこは関田のコントロールが光る部分だ。髙橋藍の語る関田の「司令塔ぶり」はなかなか興味深かった。
「常に欲しいタイミングで関田選手はトスを上げてくれます。試合の中で自分の得点につなげたいなという状況で、関田選手は強気で上げてきてくれる。本当にスパイカーとして託されているなと責任を感じますし、そこから乗ってこられる部分もあります。組み立て、精度はもうずば抜けていますが、選手を操るところでもその顔を見ながら、心境を常に考えながらトスワークもしています。それが本当にチームとして上がってこられる一つ(の理由)かなと感じます」
選手が「乗れる」トスは、当然ながらチームも勢いづける。
「ディフェンスから上がった、スーパーレシーブが出たときに、自分自身がパイプであったりサイドから決めると、チーム自体にも勢いを持ってこられるポイントにつながります。そういうときは欲しい気持ちが強くなります」
サントリーの卓越した「個」がチームになっている決め手は、関田の存在だ。それをよく理解できる、髙橋藍の言葉だった。




