10日に開幕したネーションズリーグ(VNL)2026男子。男子日本代表は予選ラウンド第1週の中国ラウンドでウクライナ代表、ポーランド代表、中国代表、スロベニア代表と対戦する。
中国ラウンドの2戦目で戦うのがFIVB世界ランキング1位のポーランド。今回はそのポーランドについて解説していく。
ポーランド代表の特徴
ポーランドを一言で表すと【進化する最強国】だ。現在世界ランク1位のポーランドだが、二コラ・グルビッチ監督は「(2028年の)ロサンゼルス五輪で最も強いチームを作るためのプロセスとして今季は若手へチャンスを与える」と明言している。
実際にパリ五輪で銀メダルを獲得した選手で、SVリーグでプレーしているバルトシュ・クレク(OP)にノルベルト・フベル(MB)は監督と話し合って代表を辞退し、主力のパベウ・ザトルスキ(L)とマルチン・ヤヌシュ(S)は代表引退を発表している。
逆に2026年の代表に登録されているパリ五輪メンバーはOH四天王(ウィルフレド・レオン/トマシュ・フォルナル/カミル・セメニウク/アレクサンデル・シリフカ)で、VNL第1週にはその4人のうちシリフカのみが参戦となる。
ポーランドではバレーは国技のような立ち位置。 選手層は世界一と言っても過言では無く、主力が多く抜けている今季も絶対王者の立ち位置に代わりは無い。
ベテランと新生が融合した新生ポーランドに注目だ。
ポーランド代表の注目選手:アレクサンデル・シリフカ

ポーランドの注目選手は、シリフカ(OH/196cm/31歳)だ。
SVリーグでもプレーした日本に馴染み深い選手で、彼の最大の武器は「バレーIQの高さ」だ。敵の穴を突くプレーが上手く、逆手フェイントやダンク(オーバーハンドによるアタック)を実戦レベルで確立したのは彼だ。
シリフカのこれまでの実績はザクサ(ポーランド)時代には欧州チャンピオンズリーグ3連覇、VNL2023ではベストOH受賞と世界トップクラスの選手に相応しいものだ。
しかし近年はケガに苦しんでいて、昨年7月には右足首脱臼の大ケガで代表を離脱している。
それでも約5ヵ月のリハビリを経て、同年12月にワンポイントレシーバーで悲願のコートインを果たし、順調に調子を上げていき2026年4月末にはトルコリーグ3位の立役者となった。さらに5月にはワルシャワへ緊急移籍(選手が負傷した際にそのクラブが代役を獲得できる)し、負傷離脱したバルトシュ・ベドノシュの穴を埋めて、チームを3位へと導いた。
ケガ明けで、同シーズンの異なるリーグで2個メダルを獲得。そんな大復活劇もあってか今季はポーランド代表キャプテンに抜擢。5月22日の親善試合では314日ぶりの代表復帰を果たした。
世界王者ポーランドの不屈の大黒柱に注目だ。




