10日に開幕したネーションズリーグ(VNL)2026男子。予選ラウンド第1週で4連勝と好スタートを切った男子日本代表は予選ラウンド第2週のフランスラウンドでセルビア代表、イラン代表、アメリカ代表、フランス代表と対戦する。
フランスラウンドの2戦目で戦うのがアジアのライバルでもあるイラン。今回はそのイランについて解説していく。
イラン代表の特徴
今のイラン代表を一言で表すなら「黄金世代」だ。
U21世界選手権を2連覇した若き才能たちがA代表入りし、VNL第1週から躍動している。
特にアリ・ハジプール(OP/198cm/24歳)とポリア・ホセイン・ハンザデ(OH/198cm/21歳)のダブルエースは、第1週だけでそれぞれ61得点、54得点とチームを牽引した。
第1週は1勝3敗だったが、強豪アルゼンチン代表に勝利し、ベルギー代表戦もフルセットの末に勝ち点を獲得している。
主力の7人中5人が2001年以降生まれという非常に若い布陣で、キャプテンOHと最年長リベロが献身的な守備で支えるも、まだプレーに粗さがあったのは事実だ。
しかしイランを指揮するロベルト・ピアッツァ監督は、セリエAのミラノで石川祐希や大塚達宣も絶対的な信頼を寄せた名将。VNL第2週に向けてセルビアでの6日間の緊急合宿を敢行しており、プレーの精度は確実に上がっているだろう。
日本は2022年のVNLからイランに4連勝中(全てストレート勝ち)だが、U21世界バレー2連覇の実績を踏まえると、ポテンシャルはアジア最強と言ってもいい油断のならない相手だ。
イラン代表の注目選手:モルテザ・シャリフィ

イランの注目選手はモルテザ・シャリフィ(OH/193cm/27歳)だ。
彼を一言で表すなら「イランの水町泰杜」だ。「パンチのあるアタック」と「守備力」が特徴のOHで、ウルフドッグス名古屋の水町と役割が似ている。
U21世界バレーを2連覇した若い選手が多いイランを、攻守で支えるキャプテンだ。
シャリフィは、アタックの世界最速記録保持者で、139kmのアタックをVNL2025のフランス戦で放っている。ゆったりとした助走から、パンチのあるアタックを真下に叩き込む姿は観ていて爽快だ。
守備力については、VNL第1週のレセプション返球率が29.56%で、日本の髙橋藍の20.64%を上回る。
シャリフィはイランの攻守の要で、若い選手達の調子を見ながらプレースタイルを変える、バランサーとも言える存在だ。
世界最速のアタックと堅実な守備を武器に、変幻自在にプレースタイルを変えるシャリフィの活躍に注目だ。




