11月16日から17日にかけてイタリアのセリエA女子の第8節の試合が行われた。
今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。
ノヴァーラの石川は先発で出場し、ブスト・アルシーツィオとの一戦を戦った。第1セット、序盤こそ互角の戦いを見せたノヴァーラだったが、11ー11の場面から4連続得点を許すと最後までリズムに乗れずこのセットを落とす。続く第2セット、3ー3の場面で難しい2段トスをブロックを利用して得点に繋げたほか、6ー5の場面ではやや離れたトスをクロスに打ち切り存在感を放ったものの、終盤にかけて点差を離されこのセットも落とした。あとがないノヴァーラは第3セットも粘るものの、11ー20と最大9点奪われた点差を詰めることができずストレートでの敗戦となった。
コネリアーノの関は、第1セット18ー14の場面に2枚替えでコートに立つと、サーブで相手を崩しブレイクへとつなげた。終盤追い上げられる場面もありながら、逃げ切ったコネリアーノが第1セットを先取した。第2セットは序盤からダブルスコアとしピネローロを突き放す展開に。相手を流れに乗せさせず、25ー14と大差をつけこのセットを連取する。第3セットは序盤こそ互角の戦いを見せたものの、中盤から終盤にかけて勢いに乗ったコネリアーノはこのセットも25ー14で奪い、ストレートで勝利。開幕9連勝としている。
ミラノの福留は先発出場でコートに立つと、安定したプレーでチームの守備に貢献した。チームは中盤に許した点差を詰めることができずに第1セットを落としたものの、第2セットでは終盤にアウトサイドヒッターのニカ・ダールデロップの活躍が光りセットを奪い返す。続く第3セットでは30点台に乗せる激闘となったものの、最後はイタリア代表のパオラ・エゴヌの得点で取り切り、第4セットも勢いそのまま奪ったミラノは、これで8勝1敗としている。
ここまでの戦いを終えノヴァーラが4位となったものの、コネリアーノは1位、ミラノは2位と日本人在籍チームが上位につけていることに変わりはなく、今後の展開にも期待がかかる。
次戦は、23日(土)4:30よりミラノ vs コネリアーノ、24日(日)2:00よりノヴァーラ vs タルマッソンスのカードで対戦が行われる。
■試合結果
・石川真佑(ノヴァーラ)
vsブスト・アルシーツィオ(●0-3)
先発出場
・関菜々巳(コネリアーノ)
vsピネローロ(〇3-0)
途中出場
・福留慧美(ミラノ)
vsタルマッソンス(〇3-1)
先発出場