[写真]=Lega Pallavolo Femminile

 8日から9日にかけてセリエA第12節が行われた。今シーズンのセリエA女子には、日本代表で活躍するノヴァーラのアウトサイドヒッター(OH)石川真佑、コネリアーノのセッター(S)関菜々巳、ミラノのリベロ(L)福留慧美が所属している。

 石川所属のノヴァーラはヴァッレフォリアとの試合でスタメンで出場。石川が攻撃に苦しむ中、1セット目は終盤にリードしていた点差を追い上げられ、さらに逆転を許しデュースにもつれたこのセットを落とす。続く2セット目は序盤からノヴァーラがリードする展開で、その点差を終盤まで保ち2セット目を取り切る。そして3セット目、ノヴァーラが大差でセットを取るが、続く4セット目ではヴァッレフォリアの攻撃に苦しみセットを落とし、最終セットに突入。石川は途中でベンチに下がる場面もあったが再びコートに戻り奮闘、試合はデュースにもつれる大接戦となるもノヴァーラが19-17で勝利した。これで9勝3敗としたノヴァーラは4位につけている。

 前節スタメン起用でMVPを獲得したコネリアーノの関はフィレンツェとの今節はベンチスタート。コネリアーノは1セット目スタートから怒涛の7連続ポイントを奪うと、フィレンツェを一切寄せ付けず最後も19-12の場面から6連続ポイントで一気にこのセットを取る。2セット目は拮抗した展開で一時はフィレンツェに一歩リードを許すもブレイクを重ね逆転、その勢いを止めることなく2セット目もコネリアーノが連取。3セット目も序盤から連続ポイントでリードを奪ったコネリアーノはその手を緩めることなく終盤まで駆け上がり、25-13の大差で勝ち切り、関の出番はなかったがチームはストレート勝利を収め、開幕からの連勝を13に伸ばし依然として首位を独走している。

 そして前節は途中で交代となる場面もあり悔しさを見せたミラノの福留。これまで9勝2敗と3位につけていたスカンディッチとの今試合でもスタートから起用された。1セット目はミラノが序盤に連続ポイントを奪いリードし、そのままの勢いで先取する。これまで安定の守備を見せていた福留だったが、2セット目の最後にサービスエースを取られ、このセットを相手に取り返される。その後も取っては取り返され、ミラノは前節と同様フルセットの勝負に。最終セットは中盤まで一進一退の攻防が続くが、9-9の場面でスカンディッチが3連続ポイントを決めリード、ミラノは追い上げることができず、12-15でこのセットを落とし、フルセットの末敗戦となった。これでミラノは10勝3敗となり3位に後退、スカンディッチが2位に上がることになった。

 次戦の第13節、ノヴァーラは15日(日)23:30にスカンディッチと対戦する。ミラノとコネリアーノはスケジュールの関係で既に第13節を終えているため、コネリアーノの次戦は27日(金)1:00よりタルマッソンスと、ミラノは同日同時刻にローマとの対戦となる。なおチャンピオンズリーグでは、コネリアーノは11日(水)4:30からブルガリアのマリツァ・プロブディフと、ミラノは12日(木)3:00からスロベニアのカルシット・カムニークとのリーグラウンド第4節が控えている。

 また、コネリアーノとミラノは17日から始まる世界クラブ選手権にも出場し、日本からはNECレッドロケッツ川崎が参戦する。

■試合結果

・石川真佑(ノヴァーラ)
vsヴァッレフォリア(〇3-2)
先発出場

・関菜々巳(コネリアーノ)
vsフィレンツェ(〇3-0)
出場なし

・福留慧美(ミラノ)
vsスカンディッチ(●2-3)
先発フル出場