リクルートスタッフィングpresents大同生命SV.LEAGUE AWARDS 2025-26が19日に行われ、今シーズンのSVリーグで活躍した選手たちの功績が讃えられるとともに、各賞の受賞者が表彰された。

 男子のレギュラーシーズンのリーダーズ及び個人表彰受賞者は5名。トップスコアラー、トップアタッカー、トップサーバー、トップブロッカー、トップサーブレシーバーが選ばれた。

 今回は各部門のスタッツリーダー5選手を解説していく。

トップスコアラー:ステファン・ボワイエ(ジェイテクトSTINGS愛知)

 レギュラーシーズンを通して869得点を記録したボワイエがトップスコアラーを受賞。この賞は約8か月の長いシーズンで、常にチームに貢献し続けた真のエースに贈られるものだ。

 得点能力はもちろんだが、タフなリーグを戦い抜いた優れたコンディション管理と、強靭なフィジカルの証でもある。

 彼のプレースタイルを一言で表すと「全身バネ人間」だ。まるで全身が固いバネのようで、弾かれるように一瞬でアタックが完了する。

 そのスパイクは、限界まで引いた強弓から制御しきれずに飛び出す矢のよう。「跳んだ!」と思った瞬間には、すでにボールが相手コートに突き刺さっている。

 そのボワイエは今年のフランス代表に選出されている。正OPのジャン・パトリが今年は代表を辞退しているため、ボワイエにとってはチャンスのシーズンとなる。

 SVリーグの得点王が、この好調そのまま世界の得点王へと上り詰めるかもしれない。

トップアタッカー:ミゲル・ロペス(大阪ブルテオン)

 アタック決定率54.4%でロペスがトップアタッカーを受賞。昨季もアタック決定率2位を記録していて、2シーズン連続で素晴らしい成績を残している。

 彼のアタックを一言で表すなら「鳥人」だ。ロペスは190cmと外国籍のアウトサイドヒッターの中では小柄だがジャンプ力が高く、最高到達点は360cm(若い頃は372cmだったと語る)。

 空中で止まる時間があるほどの滞空力で、どんなトスもムチのようにしなやかなフォームでパワフルに打ち抜く。SVリーグファイナルでは、身長218cmのドミトリー・ムセルスキーのブロックとのマッチアップを制し、決定率58%を記録した。

 世界的にも守備力が高いSVリーグのレシーブと、OPでは世界一のブロック力を誇るムセルスキーの両方を攻略したロペスのアタックは向かうところ敵無しだ。

トップサーバー:水町泰杜(ウルフドッグス名古屋)

 サーブ効果率15.0%を記録し、見事トップサーバーに輝いた水町。彼が尊敬するニミル・アブデルアジズから継ぐかたちでの受賞となった。

 彼のサーブを一言で表すなら、「パワーサーブ」だ。パワーでねじ伏せる強烈なジャンプサーブは、基本的に直球勝負。得意コースであるレフト側からの対角線上へ放たれる一撃は、敵レシーバーの反応速度を上回り、サービスエースを奪う。分かっていても拾えない、そんなサーブだ。

 その水町だが、今年もビーチバレーとの二刀流へ挑戦。一般的にサーブは水物であり、今季が良くても来季が良い保証はない。インドアを一度離れる彼はなおさら調整は難しくなるはずだ。

 しかし過去2年もすぐにインドアへ適応し、結果を残してきた水町ならそんな心配は杞憂に終わるだろう 。来季もまた、観客を沸かせる「水町劇場」に期待だ。

トップブロッカー:ノルベルト・フベル(ウルフドッグス名古屋)

 1セット当たりのブロック決定本数0.68本を記録して、トップブロッカーはフベルが受賞した。

 フベルは昨季まで所属していたプルスリーガ(ポーランド1部)でもトップブロッカーに輝き、SVリーグでもタイトル獲得を果たした。

 そんなフベルのブロックを一言で表すなら「腕長っ!」だ。フベルの指高(片腕を上げたときの床から指先までの高さ )は270cmで、背伸びをするだけで243cmのネットからものさし一本分も手が出る。敵スパイカーがどこから打って来てもフベルの腕は出てくる。

 また彼は駆け引きも上手く、ここぞの場面で奇襲をかけて、ブロックポイントを奪う。セミファイナルGAME2のセットポイントの場面では、レフト側にブロックをスイッチして、髙橋藍のライトスパイクを一枚ブロックで仕留めてセットを奪った。

 もし来季も日本でプレーしてくれるのなら、1シーズンを経て各スパイカーの特徴をインプットした彼のブロックは、さらに猛威を振るうに違いない。

トップサーブレシーバー:外崎航平(ヴォレアス北海道)

 サーブレシーブ成功率53.4%を記録して、トップサーブレシーバーは外崎が受賞した。

 今季のヴォレアスは天皇杯準優勝と大躍進。さらにSVリーグでのサーブレシーブ成功率が全10クラブ中トップを記録し、その堅守の中心にいたのが彼だった。

 彼のサーブレシーブを一言で表すなら「仕事人」だ。自身の範囲に来たサーブは確実にAパスへ鎮める。

 サーブレシーブの受数は際立って多くないが、無理にスティールやポジションチェンジをしなかった証拠でもある。

 ヴォレアスには守備が得意なスパイカーが多く、任せるところは彼らに任せる。その判断が功を奏し、全クラブ中サーブレシーブ成功率トップに繋がった。

 自分が目立つのではなく、スパイカーが自分の役割に専念できる環境を整える。チームの縁の下の力持ちであるリベロを体現したようなプレイヤーだ。

 ヴォレアスの躍進を支えた守護神の活躍に来季も注目だ。

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この記事を書いたのは

まつはす

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