10日に開幕したネーションズリーグ(VNL)2026男子。男子日本代表は予選ラウンド第1週の中国ラウンドでウクライナ代表、ポーランド代表、中国代表、スロベニア代表と対戦する。
中国ラウンドの3戦目で戦うのが開催国の中国。今回はその中国について解説していく。
中国代表の特徴
中国代表を一言で表すなら「ポテンシャルの塊」だ。
アジアの中ではヨーロッパと変わらない高さを持っていて、主力アタッカーのほとんどが200cmを超えている。唯一身長が低いキャプテンのユー・エンタイ(OH/186cm/元サントリーサンバーズ)も守備型OHで、日本のようなバランスの良い編成となっている。
2024年以前の中国代表は、高さはあるが守備力の低さが弱点だった。しかし2024年、ポーランド代表監督として世界バレー優勝経験がある名将ヴィタル・ヘイネン監督が就任した。
欧州級の高さを持つチームに、欧州最強チームを率いた監督が加入するのは、まさに鬼に金棒の体制だ。実際に昨年のVNLではセルビアやキューバといった強豪国を倒し、開催国枠で出場したファイナルラウンドではブラジルから1セットを奪っている。
アジア選手権でロス五輪切符を争う日本にとって、中国は大きな壁として立ちはだかるだろう。
中国代表の注目選手:ポン・シーコン
中国の注目選手はポン・シーコン(MB/210cm/25歳)だ。
サントリーサンバーズや大阪ブルテオンにも所属していた、日本でも馴染み深い彼を一言で表すと「世界が認めるMB」だ。
大阪B加入前に所属していたフランスリーグでは、五輪金メダリストの二コラ・ルゴフと共にベストMBに選出。さらに大阪B退団後はセリエA(イタリア)のチステルナへの移籍が発表された。
MBの名産地であるイタリアが、貴重な外国籍枠を彼に割いた事実は、その能力が世界トップレベルであることの証明とも言える。
そんなポン・シーコンのプレーの注目ポイントは「身体能力」だ。210cmほどの高身長だと鈍足な選手が多いが、彼は190cm代の選手のように身体を使うのが上手い。コンパクトなフォームで驚異的な威力を誇るクイックとハイブリットサーブはまさにポンの象徴とも言えるプレーだ。
世界クラブ選手権では日本の国旗を背負って共に戦った仲間が、中国最強のMBとして日本に立ちはだかる。




