[写真]=Volleyball World

2026年のバレーボールネーションズリーグ(VNL)が開催されている。男子日本代表は開幕から8連勝という結果を残しており、盛り上がりを見せている。

メディアやバラエティ番組で石川祐希や髙橋藍の出演も多く、バレーボールに興味を持ちはじめた人も多いだろう。今回は、バレー初心者が男子日本代表戦で見るべき5つのポイントを紹介する。

  • サーブレシーブの返球
  • 相手ブロックの人数
  • スパイク本数
  • ブロック効果
  • スパイク時のテクニック

バレーボールは、強烈なスパイクやサービスエースに目を奪われやすい。しかし得点が決まるまでの過程や戦術に、日本代表の強さの秘密が隠れている。本記事を読めば、日本代表の強さが理解できて、バレーボール観戦がより楽しくなるだろう。

相手のサーブをセッターに返せているか

[写真]=Volleyball World

バレーボールはサーブからはじまる。サーブを打たれた側は、いかにセッターに返せるかが勝敗を左右するポイントになる。

サーブレシーブがネット際にいるセッターに返れば、レフト・ライト・クイック・バックアタックと攻撃の選択肢を持てる。反対に、レシーブがコート中央やコート外に乱れると、サイドへトスをあげるしかなくなる。つまりサーブレシーブを返せているかが、攻撃のパターンや速さにつながっているのだ。

理想は、セッターが動かずにジャンプトスを上げられる返球だ。セッターが万全の状態でトスを上げられると、攻撃のパターンや速さが選べるので、ブロックされにくい。連続失点している場面では、サーブレシーブが返っていないことが多い。サーブレシーブが返っているかに注目すると、試合の流れがわかるだろう。

男子日本代表では、小川智大・山本智大き・石川・髙橋藍がサーブレシーブの中心を担っている。

スパイクを打つとき、相手ブロックは何人いるか

[写真]=Volleyball World

日本のスパイカーが打つ瞬間、相手コートのブロッカーが何人跳んでいるかを数えてみよう。ブロックが0枚や1枚なら、セッターの配球によって、相手のマークを外せた可能性が高い。とくにクイックやバックアタックが決まっていると、相手はブロックを絞りにくくなる。

とはいえ、2枚または3枚ブロックがいても、ブロックアウトやコース打ちで決め切れる選択肢はある。ブロック枚数が少ないのはセッターの技術、ブロックが多いときはスパイカーの力が試されるときだ。

人数だけでなく、ブロックがそろっているかも確認したい。2人が跳んでいても、横の移動が遅れてブロッカー同士の間に隙間があれば、スパイカーには打てるコースが残っている。反対に、1枚でも正面に高く完成していれば簡単には決められない。トスが上がった瞬間に相手ミドルブロッカーがどちらへ動いたか、サイドのブロッカーが遅れていないかを見ると、セッターが相手をどのように動かしたのかがわかる。枚数と完成度をセットで見るのがポイントだ。

男子日本代表では、関田誠大や深津英臣のトス回しにより、ブロックを振り切れる場面が見られる。決めた選手だけでなく、「どういうブロック状況で決めたか」を見てみよう。

誰が多くスパイクを打っているか

[写真]=Volleyball World

トスが誰へ多く集まっているかも要チェックだ。同じ選手が続けて打っているなら、その選手の調子が良く、得点源として期待されている場合がある。ミドルブロッカーの速攻やバックアタックが使われているかも重要だ。さまざまな選手が打っていれば、相手ブロックは次の攻撃を予測しにくくなる。

セットの序盤と終盤でトスが集まる選手が変わるかにも注目したい。競った場面で誰に託すのかを見ると、セッターの狙いやチームが信頼する攻撃の形が見えてくる。日本代表では、石川・髙橋藍がエースである。オポジットの西田有志と宮浦健人もエース級の活躍を見せている。誰にトスが集まっているかをチェックすると、日本代表の戦略や中心選手が見えるだろう。

ブロックでワンタッチを取れているか

[写真]=兼子愼一郎

ブロックは、相手のスパイクを止めたときだけが成功ではない。ブロッカーがボールに触れれば、強打の勢いを弱めたり、ボールの方向を変えたりできる。後ろの選手が拾いやすくなり、そこから日本の攻撃へつなげられる。ブロックに当たったボールを味方が拾い、切り返しの攻撃までつなげられたら、ブロックと後衛の守備がうまく連動したプレーといえる。

相手のスパイカーを止めるとチームは勢いづく。ただワンタッチを取って切り返し、得点するシーンはさらに盛り上がる。ブロックの中心は、ミドルブロッカーである。拾った守備陣や決めたスパイカーだけでなく、ブロッカーにも目をつけると、よりバレーボールの面白さが深くなるだろう。

スパイクを打つとき、強打以外の選択肢を使えているか

[写真]=兼子愼一郎

スパイクは、いつも全力で打てばよいわけではない。相手ブロックが完成しているときや、十分な助走を取れないときに強打を選ぶとブロックに止められやすい。

そこで使われるのが、ブロックの指先を狙うブロックアウト、守備のいない場所へ落とすフェイント、力を抑えてコースを狙う軟打、わざとブロックに当てて自陣へ戻し、もう一度攻撃するリバウンドだ。

難しい状況で無理に決めにいかず、相手の位置を見て最適なプレーを選べるか。強打以外の選択肢に注目すると、スパイカーの技術だけでなく、状況判断のうまさも見えてくる。

強打以外のプレーを見分けるときは、スパイカーの手の当て方と相手守備の位置に注目したい。

指先を狙ってボールがコート外へ飛べばブロックアウト、ブロックの後ろにポトンと落とすのがフェイント、手に当てて自陣へ戻せばリバウンドだ。これらは消極的なプレーではなく、相手のブロックを利用して得点や次の攻撃チャンスを作る判断である。

5つのポイントで男子日本代表戦をもっと楽しもう

サーブレシーブが返り、相手ブロックを減らし、多くの選手が攻撃に参加する。守備ではブロックでワンタッチを取り、苦しい場面では強打以外の選択肢を使う。バレーボールの得点は、こうしたプレーの積み重ねから生まれる。

まずは一つのポイントだけでも意識して観戦してみてほしい。ボールが落ちた結果だけでなく、その一つ前のプレーを見ることで、男子日本代表の攻撃や守備の狙いがわかり、バレーボール観戦がさらに面白くなるだろう。男子日本代表をリアルタイムで応援しよう!

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この記事を書いたのは

重村暁希

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