[写真]=坂口功将 ※2024年撮影

 17日(金)、V.LEAGUE MEN WEST(Vリーグ男子 西地区)のクボタスピアーズ大阪は、アウトサイドヒッターのクヴァーレン・ヨナス(33)と上杉徹監督が退団することを発表した。クラブ公式サイトが伝えている。

 ノルウェー出身のヨナスは、18歳でノルウェー代表に初選出され、のちに主将も務める。イタリア、スイス、ベルギーなど各国のリーグを渡り歩き、2021-22シーズンはV.LEAGUE DIVISION1の FC東京(現・東京グレートベアーズ)に所属。2025年にクボタに加入し、今季はVリーグ男子でプレーオフを含む29試合でベンチ入りを果たし、552点を獲得。クボタのVリーグ年間優勝に大きく貢献した。

 上杉監督は2014年から6年間、当時Vプレミアリーグの堺ブレイザーズ(現・日本製鉄堺ブレイザーズ)にコーチ兼アナリストとして所属。2020年にV.LEAGUE DIVISION2のサフィルヴァ北海道(現・北海道イエロースターズ)の監督に就任するも2023年4月に退団。2023年7月にクボタのコーチ、2024年に監督に就任した。3シーズン目となった今季、Vリーグ年間王者へと導いた。

 2人はそれぞれクラブを通じてコメントしている。

■クヴァーレン・ヨナス

「残念ですが、クボタスピアーズ大阪での素晴らしいシーズンを終え、退団することになりました。主な理由は、より高いレベルでプレーする機会を求めるためであり、キャリアのこの段階において、立ち向かうべき挑戦だと感じたからです。このクラブで過ごした時間、そして共に成し遂げた数々の成果を考えると、この発表は本当に辛いものです。今シーズンの成功、そして乗り越えてきた数々の挑戦や困難は、信じられないほど素晴らしいものでした。皆と共に成し遂げたことを、心から誇りに思います」

「クボタスピアーズ大阪の皆さん、そしてシーズンを通して私たちを支えてくださった素晴らしいファンの皆様に、心から感謝申し上げます。皆様のおかげで、一生忘れられない思い出がたくさんできました。いつかまた皆様にお会いできると信じています。ありがとうございました」

■上杉徹

「日頃より、クボタスピアーズ大阪を応援していただいているファンの皆様、いつも選手の背中を押してくださり、ありがとうございます。また、チームをサポートしていただいている、株式会社クボタの関係者の皆様、シーズン中の変わらぬご支援ありがとうございました。私事ではございますが、この度、2025-26シーズンを持ちまして、クボタスピアーズ大阪の監督を退任する運びとなりました。思い起こせば3年前、当時V3リーグからV2リーグへ昇格し、そこからさらなる高みを目指したいという、強い野心を持ったクラブから、共にチームを強くしましょうという、大変ありがたいお声をかけていただいたのが始まりでした」

「ご承知のとおり、3年間でチームは大きく飛躍を遂げ、今シーズンはついに目標としていた場所にたどり着くことができました。現場で奮闘する選手・スタッフのみならず、クラブ運営を円滑に進めるべく、日々業務にあたっていただいたフロントスタッフ・運営スタッフの皆さん、そしてホームゲームを滞りなく進める上で欠かせないボランティアスタッフの皆さん、そして最後に、どんな時も変わらずに選手に熱い声援を送っていただいたファンの皆様の存在なくして、チームを持続的に良い方向に向かわせることはできなかったと確信しております。監督一人の力でできることなど微々たるもので、3シーズンにわたりチームを向上させ続けることができたのは、まさにクラブに関わるすべての人の努力が結集し、大きなうねりとなったからであると感じております」

「多くの選手は株式会社クボタはじめ、クボタグループ各社での業務を持ち、バレーボールとの両立を図る必要があり、フィジカル的にもメンタル的にもコンディショニングが難しい中、毎日コート内外で努力を続けてくれました。その結果として、まさに今、勝ち続けるチームの文化が時間をかけて醸成され始めようとしています。成長スパイラルが機能し始め、良いチーム文化が根付き始め、ここからさらにギアを上げていくこのタイミングでクラブを去るという決断は、本当に難しく、寂しく、心を切り裂かれるような想いです。まだまだクボタスピアーズ大阪を大きく強くするために力を尽くしたいと思っておりましたが、人生の中で起こる多くの事は、その意に反して思い通りにならないものです。だからこそ、理想を求めて日々チャレンジしようとする心構えや、結果だけでなくその過程自体がすでに大きな価値を有しています。さらに、今シーズンの我々のように、自分たちの思い描いた場所に到達できることは非常に稀であり、まさに“有ること難し”、つまり、ありがとうございます。という世界になります。何事においても当たり前は存在しないということに気づかされます。そういった経験をこの3年間で味わうことができたのは、ひとえにクラブ関係者はじめ、私に関わってくださったすべての皆様のおかげだと痛感しております。この場をお借りして感謝申し上げます。さて、敬愛する、サッカー元日本代表監督、故イビチャ・オシム氏は、生前このようにおっしゃっていたそうです『それでも人生は続くぞ』と」

「これからそれぞれ行く道は分かれますが、我々がここまで共に歩んできたSPEARS WAYが消えることはありません。まだ多少のデコボコはあるにせよ、これまでチーム全員で歩み作ってきた道をふと振り返ってみれば、手前味噌ではありますが、ずいぶんといい道ができていたことに気づかされます。クラブに残る皆さんの力で、この道をさらに光り輝くSPEARS WAYにしていってもらえることを願ってやみません。それぞれの人生が続いていくように、それぞれの道は続いていきます。また、どこかで出会える日も来るでしょう。その日を夢見て、歩みを止めず、諦めず、チャレンジを続けましょう!」

「3シーズンという長いようで短い、個人的には大変有意義な時間を、私と共に過していただいた皆さん、大変お世話になりました。図らずも、私がここクボタスピアーズ大阪でやるべき仕事はやり切った、というのが天命なのでしょう。常に私を支えてくれたスタッフ陣、そして、私を信じて努力を続けてくれた選手には言葉では言い表せないほど感謝しております。皆さん本当にありがとうございました」